【コラム】プレインズウォーカーって結局誰が人気なの?収録枚数ランキング【ストーリー】

はじめに

近代MTGのストーリーを追っていると、ふと気になることがあります。

「結局プレインズウォーカーって誰が人気なん!?」

数々の魅力的な物語とともに、それを彩ってきたプレインズウォーカーたち。

ストーリーを追えば追うほど、そのキャラクター性も見えてきて、より愛着も沸いていきます。

なんだかんだ、皆カッコいいし、推したくなるんスよねぇ…。

で!

結局誰が人気なん!?!?

 

こういうのは、ストーリー好きとかの間で投票などを取ればいいのかもしれませんが。

そんなことよりも、明確にわかりやすい指標があります!

そう!

プレインズウォーカーごとの収録枚数!

収録枚数が多い=公式に愛されている=人気!

こいつぁ間違いないでしょう。(安易)

というわけで今回は、プレインズウォーカーたちの収録枚数ランキングを見ながら、公式に愛された(!?)人気者たちの実態を見ていきましょう!

※下記の枚数は、Heroes of the Realmやアリーナ限定カードを含む、当該プレインズウォーカー・タイプを持つカードを枚数でランキング化したものです。(定形外カードを除く)

※集計時期は、2022年5月のもの




目次

5位

ニッサ(収録枚数:10枚)

ゲートウォッチの緑担当、ニッサが5位にランクイン。

マジック・オリジンで両面カードで収録されたほか、ゲートウォッチに加入してからは、ゼンディカー→カラデシュ→アモンケット→灯争大戦と、ゲートウォッチがあるところにニッサのカードがありました。

基本は緑の信心が強めのニッサチャンですが、不意に青マナや黒マナが追加されるのが特徴。

一応理由がなくはないのですが、背景ストーリー的にはあんまり納得いく感じでもなく突然マナの色が足されがち。




小話

上述のように、ゲートウォッチ加入後に八面六臂の活躍を見せたせいで(おかげで?)、戦乱のゼンディカーブロックから、アモンケットブロックまで欠かさずに収録されたニッサ。

あまつさえ、その間にプレインズウォーカーデッキ等にも採用される始末。

なんと、破滅の刻時点でのスタンダードでは、ニッサだけで5種類ものカードが存在し、これは過去最多なのだとか。

 

そんな形で活躍し続けた彼女でしたが、灯争大戦以降、ゼンディカーの夜明けにてナヒリと争ったのち、しばし影をひそめています。

彼女がまたスタンダードで見られるのはいつになるのでしょうね?

【ゼンディカーの夜明け】第1回 ナヒリとニッサ【ストーリー】




同率3位①

アジャニ(収録枚数:12枚)

3位は同じ収録枚数2人!

うち一人は、プレインズウォーカー・カードが最初に収録されたセット「ローウィン」からの古参、アジャニ。

ゲートウォッチに参加したのは「カラデシュ」の物語からと最古参ではありませんが、それまでもアラーラでボーラスと争ったり、テーロスでエルズペスと共闘したりと、重要な役どころを担ってきました。

ギデオン亡き今、白担当として、テフェリーとともにゲートウォッチの良心を担当しています。

ケイヤ?あれは黒マナ持ってるから…(偏見)




小話

アジャニはストーリー上で不殺の誓いを立てており、彼の活躍したカラデシュでも、巨大斧で敵を気絶させていくという、どこぞの"るろうの剣士"と同じ立ち振る舞いをしています。

同時に「魂の光」という、魂の本質を見抜ける力により、味方クリーチャーのバフや、プレイヤーのライフ回復にシナジーを持つアジャニ。

しかし、アラーラの断片にて収録された「復讐のアジャニ」だけは毛色が違います。

兄の暗殺によってプレインズウォーカーに覚醒し、その復讐に燃えていた彼は、彼のPWカードの中で唯一相手を傷つける能力を持ちます。

また、赤マナを持っているのも、このアジャニだけですね。

明らかなる怒りをその顔にたたえている彼の顔は、後にも先にもこのカードだけになるかもしれません。

【カラデシュ】第4回 不殺の英雄、アジャニ【ストーリー】




同率3位②

ジェイス(収録枚数:12枚)

プレインズウォーカー…いや、もはやMTGの顔として、様々な所で取り沙汰されるジェイスが3位で着地。

ゲートウォッチの初期メンバーにして、過去にはボーラスやテゼレットとも関係があり、ラヴニカでは調停者たるギルドパクトになるなどの活躍を見せています。

が!

ゲートウォッチとして常にストーリーに関わってきたのに…

なぜかゼンディカーブロックで収録されず

カラデシュでも収録されず

アモンケットでも収録されず…

と、「ストーリーにいるのにカード化されない」が続いてしまったジェイス君。

ニッサとは大違いですなァ!

そんな事情もあり、残念ながら記録が伸び悩みました。

しかし神ジェイス、およびオリジン・ジェイスが環境で大活躍したせいで、収録枚数がそこまで多くないことは見過ごされがち(?)。




小話

イクサランで収録されたジェイスは、破滅の刻でボーラスに大敗北を喫し、記憶を失った時のものです。

彼は自分が何者かもわからないまま、無人島でのサバイバル生活を送ることとなります。

そして瀕死のところ、彼をよく知るヴラスカに拾われ…とイクサラン・ラブロマンスが始まるわけですが、それはまたストーリー詳細を見ていただくとして。

【イクサラン】第1回 孤独のジェイス【ストーリー】

 

その無人島サバイバルの過酷さのせいで、イラストでも見て取れるよう、彼はマッチョになりました。

それは、あのヴラスカをして「あいつが外套の下にこんな筋肉隠してたわけない」と言わしめるほどに。

 

またこの時彼は精神魔法の使用方法を忘れ、幻影魔法くらいしか意識して使えなかったため、"狡猾な漂流者、ジェイス"はイリュージョンやコピーを生み出し続ける能力となったのですね。

ちなみに、イクサランで培った筋肉はその後…。

あれ?ジェイス君痩せた?



2位

リリアナ(収録枚数:13枚)

MTGきっての美人枠(!?)、リリアナ様が2位。

“ヴェールのリリアナ”にて美しいプレインズウォーカー枠を獲得したのち、その扱いやすい能力で以て、様々な形で環境に食い入ってきました。

ニッサやアジャニと違い、絶対に黒マナの域を出ず多色化しない潔さ。

そして何より彼女のストーリーのドラマチックさにより…

・時に鎖のヴェールを手にして悪人顔し、

・時に滅びゆくイニストラード最後の希望となり、

・時にボーラスの側で戦慄衆を指揮する。

イラストを追っているだけでも、ストーリーを知りたくなるそのドラマ性が、彼女の魅力と言えるでしょう。




小話

彼女のプレインズウォーカーカードを語るうえで欠かせないカードと言えば、やはり「オニキス教授」ですね!

今回紹介するプレインズウォーカーたちの中で、唯一「自分の名前をカード名に持たない」カードになります。

 

灯争大戦にて「戦犯」という扱いになり、多元宇宙から追われる悪党となってしまったリリアナ。

大戦以後、彼女を暗殺しに来たケイヤやテヨたちと”すったもんだ”あった後、彼らと共謀し、その死を偽装することで生き延びました。

そしてその際に、リリアナ・ヴェスという名前も捨てたのです。

名を捨てた彼女は、灯争大戦以後どうなったのか…皆の推測が捗っていたところ。

なんと魔法学校で先生しとった!

身分を偽る彼女の設定は引き継がれ、全くの別名でカード化したはいいものの、プレインズウォーカー・タイプという逃れえないシステムから身バレし、当時大きく話題となりました。

後に放浪皇という、プレインズウォーカー・タイプすら隠すことができた英雄が現われたせいで、二次被害的にオニキス教授の軽率さ(!?)が取り沙汰されたこともあったわけですが、それはまた別の話…。

ギデオンの復活を望み魔法学校を訪れた彼女は、後進となる双子のプレインズウォーカーを助け、ストリクスヘイヴンのストーリーにて大いに活躍しました。

【ストリクスヘイヴン】第1回 魔法学院のリリアナ教授【ストーリー】




1位

チャンドラ(収録枚数:18枚)

そして堂々の1位は、ゲートウォッチの赤担当チャンドラ。

なんと3位の1.5倍の収録枚数という、ぶっちぎりの結果でトップの座を飾りました。

これはさすがに公式に愛されていると言っても過言ではないのではないでしょうか。

基本セット2020という彼女をフィーチャーしたセットにて、3枚(PWデッキを含めて4枚)も収録されたという脅威の優遇ぶり。

ニッサのようにストーリーにいればカード化される、といった感じではありませんが、なんといってもPWデッキや基本セットで収録されることが多い

MTGアリーナのログイン画面も飾っているチャンドラは、堂々の1位と言えるかもしれません。

うっすらチャンドラ



小話

チャンドラは、Heroes of the Realm(ウィザーズ社が従業員に配布する限定カード)の中で唯一の既存プレインズウォーカーとして収録されました。

その名も「Chandra, Gremlin Wrangler」。

あえて訳するなら、「グレムリンの世話役、チャンドラ」といった感じでしょうか。

グレムリンを肩に乗せ、その能力も全てグレムリンに関係するという、一風変わったチャンドラカードですが、特筆すべきはなんといっても…。

このカード、フレーバーテキストがある!!

プレインズウォーカー・カードはたいていテキストが多いため、フレーバーテキストとは無縁ですが、このカードにはなんとそれが存在します。

“Sure, I could set things on fire by myself. But teamwork can be fun, too.”

ー「ま、私一人でも火はつけられるんだけどね。でもチームワークってのも悪くないわ」

※筆者拙訳

 

いやぁ…こういうの他のカードであってもええと思うんよ…。

最近別アートのカードも多いしさ…頼みます、公式さん…。




番外編

さて、ここまでで上位5キャラクターを紹介したわけですが。

それでも気になる、「アノ人物はどこに!?」な話。

番外編として、二人ピックアップしたいと思います。

 

ガラク(収録枚数:9枚):6位

ローウィンからの最古参、ガラクはなんと6位。

定形外カードを入れると、5位のニッサにも並ぶ枚数です。

ゲートウォッチにも加入してないのに、これは快挙と言えるのではないでしょうか。

リリアナと関わり、鎖のヴェール呪いを受けてから”PW殺し”として多元宇宙を脅かしていた彼でしたが。

エルドレインにてウィル・ケンリス(とローアン)の助力によりその呪いが解かれ、今は彼らのお守りを担当しています。

【エルドレインの王権】第6回 ガラクの呪い




ギデオン(収録枚数:8枚):7位

ゲートウォッチの提唱者にして、マジック・オリジンでも過去を掘り下げられたギデオンは意外と収録枚数が多くありません。

彼がストーリーに及ぼした影響ははかり知れませんが、灯争大戦にて彼は惜しまれつつも亡くなってしまったため、これ以上記録が伸びないであろうことが悲しいこと。

伸びない…よね?復活とかさすがにない…よね?




今回はここまで

今回は、プレインズウォーカーたちの人気の指標(!?)、収録枚数ランキングをご紹介しました。

チャンドラが一位ってのは…意外?妥当?

皆様の印象もぜひ聞きたいところ!

今後のストーリー展開で、どのプレインズウォーカーたちの枚数が増えていくのか、非常に気になるところですね。

ではまた次回!

☆Twitterで更新情報発信中!フォローお願いします!


【関連記事】

【コラム】近代MTGのイケメン5選を紹介しよう【ストーリー】

【コラム】MTGのストーリーに興味があるなら読んでほしい話