【コラム】プレインズウォーカーEDHのススメ【統率者戦】

2023年3月28日

はじめに

近代マジックのストーリーを追っていると、誰しも(クソデカ主語)が思うことがひとつ。

 

「プレインズウォーカーたちが活躍しまくるデッキを作りてェ…!」

 

ストーリー上で英雄(いやいっそ悪役でもいい)として活躍するプレインズウォーカーたちを戦場に並べ、彼らとともに戦いの時を同じくしたい!

…が、通常構築戦でそれをやるのは限界があります。

2021年現在、プレインズウォーカーだけで戦うような60枚デッキは難しいのです…。

 

そうだ、プレインズウォーカーEDHデッキを作ろう。( ' Д ')

 

EDHなら、趣味デッキもまかり通る!

ド派手なムーブだって、対戦相手にもウケる!

ハイランダーだから、色んな種類のプレインズウォーカーたちが活躍できる!

 

特に、筆者がめちゃくちゃあこがれていたカードがこちら。

ゲートウォッチ配備

ギデオンとリリアナが、イニストラードを舞台に戦うイラスト!

そして、デッキから最大2枚のプレインズウォーカーが駆け付けてくれる能力!

極めつけは、そのフレーバーテキスト!

ギデオンとリリアナが共感したわけではなかったが、そのことは共闘する妨げにはならなかった。

 

うおおぉぉぉぉぉ!かっけえええぇぇぇぇ!

使いたあああぁぁぁぁぁぁぁあい!!!

ストーリーラインとしては、「リリアナの誓い」が起こる前、リリアナがゲートウォッチたちと初の共闘を果たしたころのものでしょうね。

詳しいストーリーはこのあたりを是非に。

「リリアナの誓い」の背景ストーリー

 

と、いうわけで。

プレインズウォーカーたちを活躍させたい男の軌跡、よろしければどうぞ…。

※2023/2/12:「その他のナイスカード」を追加。

※2023/3/27:「採用したいプレインズウォーカーたち」を追加。




目次

さて、統率者は誰にしよう?

最初にお話しておくと、今から作るのはファンデッキです。

ワンチャンで勝てたらいいな、くらいのデッキです。

ガチで作るなら、きっと「法務官の声、アトラクサ」あたりが選択肢として丸いのでしょうね。

プレインズウォーカーカードと、彼女の持つ増殖能力が噛み合っているのは有名な話です。

 

だが!

 

アトラクサでは!

 

赤のプレインズウォーカーが使えんではないか!!!

 

これでは本来の憧れのデッキには近づけません。

どうしても5色統率者でないと、気に入ったプレインズウォーカー即採用にはならないのです!

というわけで悩んだ結果、私は「ドラゴン・エンジン、レイモス」を採用しました。

飛行
あなたが呪文を1つ唱えるたび、ドラゴン・エンジン、レイモスの上に+1/+1カウンターを、その呪文の色1色につき1個置く。
ドラゴン・エンジン、レイモスの上から+1/+1カウンターを5個取り除く:(白)(白)(青)(青)(黒)(黒)(赤)(赤)(緑)(緑)を加える。毎ターン1回のみ起動できる。
4/4

 

5色統率者の上、1ターン限定で爆発的なマナを出すことができます。

後述しますが、作ったデッキはなかなかに重めのデッキとなったため、1ターンだけでもマナがたくさん出るのは、噛み合った能力と言えます。

プレインズウォーカーたちは、多色のものも多いですしね。レイモスカウントも稼ぎやすいです。

 

ストーリー的にも、ウルザやジェラードと関係を持ち、彼らの物語の重要キャラクターでした。

英雄たちを結集させたデッキのコンセプトにマッチしていると言えましょう!

 

…とまぁ一応私はそのようにチョイスしましたが。

正直5色であれば、誰を統率者に据えても良いような気がします。

ジェラードと同じウェザーライトの乗組員シッセイでも良いですし、プレインズウォーカーたちの結集した灯争大戦にて重要ストーリーとなったニヴ=ミゼット再誕なんかでもアツいと思います。

 

フレーバーとか考えてなければ、多分ゴロスが一番無難だったんだろうなと。禁止されちゃったけど。

ここは是非、お好みの統率者をご検討くださいね!

ちーん




さて、勝ち筋はどうしよう

「プレインズウォーカーを並べて満足!」ではツマラナイので、ちゃんと勝ち筋も用意したいところ。

では何で勝つか?

 

そうだね。

プレインズウォーカーたちの奥義だね。

 

ある程度のイカサマをしつつ忠誠カウンターを稼ぎ、プレインズウォーカーたちの真の能力で対戦相手を完封してやりましょう!

 

というわけで、勝ちプランは以下の通りです。

1.序盤は静かにマナ基盤とリソースを確保しつつ

2.相手に妨害をしかけ

3.機を見て奥義発動!勝ち!

本章ではまず3の勝ち筋からご紹介しましょう。

基本的に、以下のカードとプレインズウォーカーたちを組み合わせ、即!奥義発動!による決着を目指します。

 

倍増の季節

いずれかの効果があなたのコントロール下で1個以上のトークンを生成する場合、代わりにそれはその2倍の数を生成する。
いずれかの効果があなたがコントロールするパーマネントの上に1個以上のカウンターを置く場合、代わりにそれはその2倍の数をそのパーマネントの上に置く。

EDH御用達のイカサマカード。

コレがある状態でプレインズウォーカーが着地すると、2倍の忠誠カウンターとともに現われ即座に奥義を放つヤバい置物。

素で置いても、基本的に許されることはないので、プレインズウォーカーたちと一緒に出す工夫が必要。

 

巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス

トランプル、速攻
あなたがパーマネントやプレイヤーの上にカウンター1個以上を置くなら、代わりに、そのパーマネントやプレイヤーの上にそれぞれその2倍の個数のその各種類のカウンターを置く。
対戦相手がパーマネントやプレイヤーの上にカウンター1個以上を置くなら、代わりに、その対戦相手はそのパーマネントかプレイヤーの上にそれぞれその端数を切り捨てた半分の個数のその各種類のカウンターを置く。

基本的には”倍増の季節”と同じ働きをするクリーチャー。

クリーチャーのため、倍増の季節よりもリアニメイト等がしやすいのが利点。

あと、ファイレクシアの法務官がニコル・ボーラスとともに戦場に出せたりするのは、フレーバー的に激アツ。

 

深輝エイ

深輝エイが戦場に出たとき、望む数のパーマネントを対象とし、それらの上に置かれている各種類のカウンターの個数をそれぞれ2倍にする。

伝説のパーマネントが軒を連ねる中で、「お前誰やねん」感がすごいクリーチャー。

上述のヴォリンクレックスと同様の理由で採用。




通れば勝ち!?即殺級カードたち

さて、上述のカードたちによる奥義勝利を目指してはいくわけですが。

置いたら警戒されそうなカードたちは、どうせ設置しても生きてターンが返ってくるわけがありません。

ということで、即殺級のカードで一気に揃えてしまいましょう。

手軽なのは?

リアニメイトですな!

 

戦慄衆の指揮

墓地からクリーチャーやプレインズウォーカーである望む数のカードを対象とする。戦慄衆の指揮はあなたに、それらのカードの点数で見たマナ・コストの合計に等しい点数のダメージを与える。それらをあなたのコントロール下で戦場に出す。

 

上古族の栄華な再誕

(伝説のソーサリーは、あなたが伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしているときにのみ唱えられる。)
あなたの墓地から伝説のパーマネント・カードをすべて戦場に戻す。

 

奇妙な根本原理

あなたの墓地から名前の異なる、望む枚数のパーマネント・カードを戦場に戻す。

 

勝利の算段

あなたの墓地からアーティファクトやエンチャントやプレインズウォーカーであるカードをすべて戦場に戻す。

 

これらは全て、プレインズウォーカーたち+α(上のどれか)をリアニメイトできるカードたちです。

これらと同時に、上述のフィニッシャーカードを叩きつけることで、即奥義・即勝利!を目指して行きましょう。

また、超重量級カードが大量投入されたデッキのため、「出現の根本原理」もフィニッシャーになりえます。

あなたのライブラリーから名前の異なる単色のカード最大3枚を探し、それらを追放する。対戦相手1人は、それらのカードのうち1枚を選ぶ。そのカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。あなたはその残りのカードを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。出現の根本原理を追放する。

 

チョイスする3択は…このあたりがイヤラシイですかね?

墓地がある程度肥えていれば、どれを選んでも勝ち、な状態が作れることでしょう…!(´_ゝ`)




マナ基盤とリソースの確保

勝ち筋とやりたいことが決まったところで、序盤の動き方を考えましょう。

上述のようにほぼ”わからん殺し”の大振りデッキなので、序盤最も大事なのは「ヘイトを買わないこと」です!

ひたすら静かに。

水面下でマナ基盤とリソースを確保し、ターンを返しましょう…。

このデッキにおける、ナイスカードたちを紹介します。

 

テゼレットの計略

((青/Φ)は(青)でも2点のライフでも支払うことができる。)
カードを2枚引く。その後、増殖を行う。(あなたはカウンターの置かれているパーマネントやプレイヤーを望む数だけ選び、その後それぞれに、その上に置かれているカウンターのうち1種類を1個置く。)

プレインズウォーカーたちの活躍するデッキのため、当然ながら増殖と相性が良いです。

リソース確保と同時に、あわよくばカウンターを稼いでやりましょう。

あと、イラストにちゃんとプレインズウォーカー(テゼレット)が描かれているのが自己満足感高し。

 

霊体のヤギ角

霊体のヤギ角は、蓄積(charge)カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(T):色を1つ選ぶ。霊体のヤギ角の上に置かれた蓄積カウンター1個につき、その色のマナ1点を加える。

上の続きとして、増殖と相性が良いカードも当然相性が良いです。(なんだかややこしくなってきたな?)

重めの3マナファクトではありますが、増殖をかますことで出せるマナを肥大化させるのです!

当然、「永遠溢れの杯」も採用!

 

思考の旋風

あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。

私、デッキにほぼクリーチャー入っておりませんので!!

あとイラストにナーセットが描かれているのが自己満足感高し。(二度目)

 

意外な授かりもの・災難の輪

各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札を捨て、その後これによりプレイヤー1人が捨てたカードの最大枚数に等しい枚数のカードを引く。

各プレイヤーはそれぞれ、秘密裏に0以上の数値を選ぶ。その後、プレイヤーは全員同時にその数値を公開し、これにより公開された数値の中の最大値と最小値を決定する。災難の輪は、その最大値を選んだ各プレイヤーにそれぞれ、その値に等しい点数のダメージを与える。その最小値を選ばなかった各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札を捨て、その後カードを7枚引く。

 

上述の通り、リアニメイトによる勝ち筋があるため、手札を捨てつつリソースを稼ぐ動きは悪くないですね。

お金がある方は、災難の輪の代わりに「Wheel of Fortune」をお買い求めください。これだけで数万円するけど。

その他定番のリソース確保手段は、手持ちに合わせて採用、といったところでしょうか。




相手の動きを妨害するカードたち

基本的に、こちらはプレインズウォーカーたちを展開して戦っていくデッキのため、一部のサポート要員以外クリーチャーはほぼないに等しいです。

なので、こちらに被られる被害をガン無視して、クリーチャー妨害カードを満載にしてやりましょう!

 

・謙虚

すべてのクリーチャーはすべての能力を失うとともに、基本のパワーとタフネスが1/1である。

戦場のすべてのクリーチャーを虫サイズに変えるエンチャント。

統率者も例外ではない。再利用の賢者のようなクリーチャーによる置物除去もきかない。

ゲームスピードを劇的に遅らせることができますが、ありとあらゆるヘイトがこのカードに向くため注意。

「活性の力」の格好の的。

 

ペンドレルの霧

すべてのクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、あなたが(1)を支払わないかぎり、このクリーチャーを生け贄に捧げる。」を持つ。

クリーチャーを抱えていればいるほど、税が重くのしかかるエンチャント。

対戦相手にもよりますが、上述の「謙虚」よりは見逃される傾向にあるかも。

実質マナ基盤を攻めているようなところがあるので、こちらもゲームスピードを遅らせられる一枚。

お金がある方は、是非土地verの「The Tabernacle at Pendrell Vale」の方をどうぞ。60万くらいするけど。

 

致死の蒸気

クリーチャーが1体戦場に出るたび、それを破壊する。

(0):致死の蒸気を破壊する。あなたの次の自分のターンを飛ばす。この能力は、いずれのプレイヤーも起動してよい。

だいたい出した瞬間に、相手がぶったまげるカード。

書いてある冒頭一文がヤバすぎる…!

後続クリーチャーを縛りつつ、クリーチャーを出したい方々による「誰がターンスキップの代償を背負ってこれを破壊するんだ…!?」という半心理戦みたいなのが繰り広げられる(出している側がとても)楽しめるカード。

あとはもちろん、定番の妨害カードたちも是非採用しましょう。




採用したいプレインズウォーカーたち

勝ち筋が上述の通りなので、プレインズウォーカーたちの選定基準は以下の通りです。

・奥義が即殺級なこと

・初期忠誠値を倍にすると奥義が放てること

・できればアドバンテージが稼げること

上の基準にのっとり、ぜひ採用をオススメしたいプレインズウォーカーをご紹介します。

 

卓絶のナーセット

[+1]:あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。それがクリーチャーでも土地でもないカードであるなら、あなたはそれを公開してあなたの手札に加えてもよい。
[-2]:このターン、あなたが次にあなたの手札からインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えたとき、それは反復を得る。
[-9]:あなたは「あなたの対戦相手はクリーチャーでない呪文を唱えられない。」を持つ紋章を得る。

+1の能力は、50%くらいの確率での1枚ドロー。

そして、奥義はクリーチャー以外の呪文を封じる紋章

この奥義が決まれば、相手の勝ち筋が消え去る可能性が高いので、投了となるパターンが多い!笑

ナーセットの-2を使った後、上で紹介した「テゼレットの計略」を使うと結構なインチキムーブをかませます。

 

ラル・ザレック

+1:パーマネント1つと他のパーマネント1つを対象とする。その前者をタップし、その後、その後者をアンタップする。
-2:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ラル・ザレックはそれに3点のダメージを与える。
-7:コイン投げを5回する。表が出た回数1回につき、このターンに続いて追加の1ターンを行う。

目キラーンb( -_☆)d

…でおなじみのイゼット団プレインズウォーカー。

奥義は最大5ターンの追加ターン。

「倍増の季節」がある状態で3ターンの追加が得られれば、+1連打で再度奥義を放てる。あいてはしぬ。

+1能力で、魔力の墓所などのカードをアンタップできるのもポイント高し!

 

戦慄衆の将軍、リリアナ

あなたがコントロールしているクリーチャーが1体死亡するたび、カードを1枚引く。
+1:黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する。
-4:各プレイヤーはそれぞれクリーチャー2体を生け贄に捧げる。
-9:各対戦相手はそれぞれ、パーマネント・タイプ1つにつき、そのタイプであり自分がコントロールしているパーマネント1つを選び、残りを生け贄に捧げる。

ストーリー的にも、入っているとテンションが上がる一枚。

奥義を放てば相手の土地は1枚になる。たぶんあいてはしぬ。

-4の布告除去は、単一殴りジェネラルの相手には強力に刺さります!




実地研究者、タミヨウ

[+1]:クリーチャー最大2体を対象とする。あなたの次のターンまで、対象としたクリーチャーが1体戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引く。
[-2]:土地でないパーマネント最大2つを対象とし、それらをタップする。それらは、それらのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
[-7]:カードを3枚引く。あなたは「あなたは、あなたの手札から呪文をそれらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。」を持つ紋章を得る。

彼女自身はあまりアドバンテージを稼げないのですが、奥義があまりに豪快!

アンセストラルリコオオオォル・アアアァァンド・全知イイィィィ!

通れば即勝ち、ではないけど、放っただけで脳内ハッピーになれるシロモノ。

そしてタミヨウに関しては、以下もオススメ。

 

月の賢者、タミヨウ

[+1]:パーマネント1つを対象とし、それをタップする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするタップ状態のクリーチャー1体につきカードを1枚引く。
[-8]:あなたは「あなたの手札の上限はなくなる」と「いずれかのカードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。」を持つ紋章を得る。

タミヨウってなんでこんなに必殺級の奥義を持ちがちなんですかね?笑

「時間のねじれ」などの追放されない追加ターン呪文を使えば、それが手札に戻り、ずっと俺のターン!を開始することができます。

-2能力も、クリーチャーを並べる対戦相手がいる場合、5マナ大量ドローになってくれるのでヨシ!

 

時間の大魔道士、テフェリー

[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。そのうち1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く。
[-1]:パーマネントを最大4つまで対象とし、それらをアンタップする。
[-10]:あなたは「あなたはあなたがコントロールするプレインズウォーカーの忠誠度能力を、どのプレイヤーのターンでも、あなたがインスタントを唱えられる時に起動してもよい。」を持つ紋章を得る。
時間の大魔道士、テフェリーは統率者として使用できる。

統率者としても人気のあるテフェリーさん。

インスタントタイミングで忠誠度能力を使えるようになる奥義はもちろん、ラル・ザレック同様マナファクトを起こす動きも悪くないです。

統率者の場合、”鎖のヴェール”を併用することでコンボできることでも有名ですが、普通に使う分には微妙ですかねぇ…。

 

狡猾な漂流者、ジェイス

[+1]:このターン、あなたがコントロールしている1体以上のクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引き、その後カードを1枚捨てる。
[-2]:「このクリーチャーが呪文の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ青の2/2のイリュージョン(Illusion)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-5]:それらが伝説でないことを除き、狡猾な漂流者、ジェイスのコピーであるトークンを2体生成する。

こちらは特殊なパターン

“倍増の季節”や”ヴォリンクレックス”がいる状態だと、奥義によるジェイスコピーが奥義を放てるため、無限ジェイス無限イリュージョントークンが実現できます。

ただ、これだけでは勝ちにつながらないので…。

 

[+1]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに速攻を得る。
[-2]:クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。
[-6]:飛行を持つ赤の4/4のドラゴン(Dragon)・クリーチャー・トークンを5体生成する。

いざ行かん!タルキールの勇者!

+1能力で全体に速攻付与し、無限パンチをお見舞いしてやりましょう。

通常時でも何気に-2のコントロール奪取能力が良い働きをすることも。

 

龍神、ニコル・ボーラス

龍神、ニコル・ボーラスは、戦場にある他のプレインズウォーカーすべての忠誠度能力をすべて持つ。
+1:あなたはカードを1枚引く。各対戦相手はそれぞれ、自分の手札からカード1枚か、自分がコントロールしているパーマネント1つを追放する。
-3:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。
-8:伝説のクリーチャーもプレインズウォーカーもコントロールしていない各対戦相手はそれぞれこのゲームに敗北する。

カッコいい!つおい!説明不要!

…と言いつつ、構築戦だと奥義を撃てば終わりになることが多いですが、ことEDHだと統率者が居座っている場合が多く、意外と勝てないボーラスさん。

とはいえ、他のプレインズウォーカーたちの能力も使えるため、リアニメイトすれば他人の奥義も撃てるロマン枠。

“ソリン・マルコフ”と一緒に降臨し、奥義二回発動で二人のコントロール奪取とかね。お相手発狂しちゃう。

 

運命を変える者、アミナトゥ

[+1]:カードを1枚引き、その後あなたの手札からカード1枚をあなたのライブラリーの一番上に置く。
[-1]:あなたがオーナーである他のパーマネント1つを対象とする。それを追放し、その後それをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
[-6]:「左」か「右」のいずれかを選ぶ。各プレイヤーはそれぞれ、その選ばれた方向にいる次のプレイヤーがコントロールしていて、土地でなく、運命を変える者、アミナトゥでもないパーマネントすべてのコントロールを得る。
運命を変える者、アミナトゥは統率者として使用できる。

かなりのクセつよプレインズウォーカーですが、ちゃんとフィニッシャーになりえます。

一つは、「龍神、ニコル・ボーラス+テフェリーの誓い」のルート。

 

1.ボーラスの「+1」能力を2回起動。

2.アミナトゥの「-1」能力を起動し、対象をボーラスとしてブリンク。

3.ボーラスの能力がリセットされたため、もう一度「+1」能力を起動。

4.ボーラスでコピーしているアミナトゥの「-1」能力を起動し、対象をアミナトゥとしてブリンク。

5.アミナトゥの能力がリセットされたため、「-1」能力を起動し、対象をボーラスとしてブリンク。

…3に戻り、以下繰り返し。無限ドロー&対戦相手のパーマネント無限追放。

もちろん、上記ではアミナトゥの起動が一回余っているため、これをマナファクトのブリンクにあてれば無限マナです。

どっちにしろ勝ちますね。

もう一つは、「時間の大魔道士、テフェリー+鎖のヴェール」のルート。

※鎖のヴェールはアンタップ、土地は全タップと仮定する。(要テフェリーの忠誠値3以上)

1.テフェリーの「-1」能力を起動し、土地4つをアンタップ。(現在忠誠値-1)

2.アミナトゥの「+1」能力を起動。(現在忠誠値+1)

3.土地から4マナ使い、鎖のヴェールを起動。

4.テフェリーの「-1」能力を再度起動し、鎖のヴェール、土地3枚をアンタップ。(現在忠誠値-2)

5.土地をタップし3マナ出す。(3マナ浮きの状態)

6.アミナトゥの「-1」能力を起動し、対象をテフェリーとしてブリンク。(現在忠誠値±0)

7.忠誠値と能力がリセットされたテフェリーの「-1」能力を起動し、土地4つをアンタップ。

8.土地から4マナ使い、鎖のヴェールを起動。

9.テフェリーの「-1」能力を起動し、鎖のヴェール、土地3枚をアンタップ。

…2に戻り、3で浮いた1マナを消費しつつ以下繰り返し。5で発生するマナが蓄積し続けるため無限マナ。

メッチャややこしいですが、「マナ基盤があればテフェリー+鎖のヴェールを無限に起動できるけど忠誠値が0になってしまう」という問題をアミナトゥのブリンクで解決しているイメージです。

それこそリアニメイト等で3枚を引っ張ってこれれば、土地が全て寝ていてもコンボに突入できるため便利ですね!

鎖のヴェールが起き続けるため、もう一人PWがいれば、無限に能力を起動し続けられます。




その他のナイスカード

玄武岩のモノリス

玄武岩のモノリスはあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
(T):あなたのマナ・プールに(◇)(◇)(◇)を加える。
(3):玄武岩のモノリスをアンタップする。

プレインズウォーカーの能力でアンタップするものが多くいると、アドバンテージ取りやすい一枚。

統率者が無色のため、そちらにマナを注ぎ込めるのもGood!

お金のある方は”厳かな”方を(以下略)

 

瞬間の味わい

3マナで追加ターン!つよい!

土地が起きない?

プレインズウォーカーたちの能力は使えるから、関係ないね!!

ちなみに最近になって急激に値上がった一枚…。

 

容赦無い潮流

あなたが呪文を1つ唱えるたび、増殖を行う。(あなたはカウンターの置かれているパーマネントやプレイヤーを望む数だけ選び、その後それぞれに、その上に置かれているカウンターのうち1種類を1個置く。)

なぜか「倍増の季節」よりは敵視されないエンチャント。

生きて返って来れば、(こちらも増殖対象の)レイモスの能力も合わせて素で奥義を撃つことも夢ではない!

誰にもバレないよう、そっと置こう。そっと。(-_-メ)

 

競技場の首長

競技場の首長が死亡したとき、あなたはこれを追放してもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーからプレインズウォーカー・カード1枚を探し、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。

着地すると「は?」って言われるカード再臨。

死亡誘発でデッキから巨大ニコル・ボーラスとか飛んでくるので、相手のアタックの牽制にもなる一枚。

上で紹介した「致死の蒸気」があると、無条件に破壊されてプレインズウォーカーがデッキから降臨する。怖っ!

 

胆液月の篭手

《胆液月の篭手/Ichormoon Gauntlet》(056)[ONE]青R

あなたがコントロールしているすべてのプレインズウォーカーは「[0]:増殖を行う。」と「[-12]:このターンに続いて追加の1ターンを行う。」を持つ。
あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、パーマネント1つを対象とする。それの上にあるカウンター1個を選ぶ。そのパーマネントの上に、追加でその種類のカウンター1個を置く。

新ファイレクシアから新戦力!

こんな相性良いカードある!?

と言わんばかりの神性能。

・篭手を置く

・PW大量リアニメイト

・皆で増殖してラル・ザレック奥義

・追加ターン中に増殖してPWが毎ターン奥義

という、一人ずつ必殺技を撃つ激アツ展開を演出することができます。

フレーバー的にも最高。強さもお墨付き。

 




参考デッキリスト

というわけで、作成してみたデッキのリストは以下の通り。

噛み合いの良い、もしくは面白いカードは上述の通りなので。

あとはベタなマナファクト、リソース手段、全体除去を積んだ形ですね。

プロトタイプではありますが、ご参考までに!

 

〇統率者 1枚

・ドラゴン・エンジン、レイモス

〇クリーチャー 4枚

・競技場の首長

・巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス

・深輝エイ

・樹の神、エシカ

〇エンチャント 12枚

・Mystic Remora

・リスティックの研究

・思考の旋風

・息詰まる徴税

・倍増の季節

・容赦ない潮流

・致死の蒸気

・謙虚

・ペンドレルの霧

・ニッサの誓い

・アジャニの誓い

・テフェリーの誓い

〇アーティファクト 10枚

・太陽の指輪

・秘儀の印鑑

・友なる石

・魔力の墓所

・玄武岩のモノリス

・霊体のヤギ角

・永遠溢れの杯

・彩色の灯籠

・伝染病エンジン

・三なる宝球

〇ソーサリー・インスタント 20枚

・毒の濁流

・冒涜の行動

・大物退治

・悟りの教示者

・悪魔の教示者

・テゼレットの計略

・意外な授かり物

・災難の輪

・奇妙な根本原理

・出現の根本原理

・上古族の栄華な再誕

・勝利の算段

・戦慄衆の指揮

・否定の契約

・激情の後見

・偏向はたき

・瞬間の味わい

・時間のねじれ

・時間操作

・ゲートウォッチ配備

〇プレインズウォーカー 18枚

・秘密の解明者、ジェイス

・狡猾な漂流者、ジェイス

・戦慄衆の将軍、リリアナ

・時を解すもの、テフェリー

・時間の大魔道士、テフェリー

・ウルザの後継、カーン

・サルカン・ヴォル

・卓絶のナーセット

・ラル・ザレック

・実地研究者、タミヨウ

・月の賢者、タミヨウ

・ソリン・マルコフ

・崇高な工匠・サヒーリ

・運命の手、ケイリクス

・求道者テゼレット

・王神、ニコル・ボーラス

・龍神、ニコル・ボーラス

・精霊龍、ウギン

〇土地 35枚

※詳細省略




今回はここまで

プレインズウォーカーたちを活躍させるデッキを作りたい!な試み。いかがでしたでしょうか?

あとは、個々人の”推し”プレインズウォーカーたちを放り込めばいいさ!!

このデッキの楽しいところは、回して楽しいのはもちろん、上述の基準に沿うプレインズウォーカーならなんでも入りうる事ですね!

新カードのプレインズウォーカー枠も、そういった目線で楽しく見ることができます。

もちろん私も模索中の身のため、ぜひ面白いカードなどありましたらコメントやTwitterなどで教えてください!

 

では、次回のコラムもお楽しみに!

 

 

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