【コラム】灯争大戦に至るニコル・ボーラスの謀略【ストーリー】

2022年9月20日

はじめに

マジックの世界には、俗にいう「三大巨悪」というものが存在します。

まずは「ファイレクシア」

そして「エルドラージ」

最後は「ニコル・ボーラス」

 

エキスパンションで言うと、「新たなるファイレクシア」あたりで、巨悪エントリーナンバー1の「ファイレクシア」の話が(いったん)終わります。

そして、当ブログでも紹介した「戦乱のゼンディカー」「イニストラードを覆う影」で、巨悪エントリーナンバー2の「エルドラージ」の話も、いったん終結するのです。

では、これに続く「カラデシュ」以降は誰がラスボスになるのか?

 

そうだね

 

ボーラスだね

 

イニストラードを覆う影ブロック以降のエキスパンション

カラデシュ → アモンケット → イクサラン → ドミナリアは…

灯争大戦につながるニコル・ボーラスの大いなる謀略の布石

になっています。

それぞれのお話も一つ一つ完結しているのですが、この大きな流れを知っておくと"より"楽しめますので。

本ブログでも、カラデシュの紹介に入る前に、このボーラスの計略についてご紹介します。




目次

ニコル・ボーラスの野望

ボーラスは(一応)最古のプレインズウォーカーと言われ、人間種族が灯に目覚めるよりもずっっと前から力を振るっていたエルダードラゴンです。

そしてその「プレインズウォーカー」という存在は、現在のゲートウォッチたちの時代と、最古のニコル・ボーラスの時代ではその強大さが非常に異なります。

 

古代のプレインズウォーカーたちは、「神」のような力を持っていたと言われています。

不老不死であり

自分の姿を自在に変えることができ

飲み食いも必要なく

次元すらも作り変えることができる。

「かつて、我らは神であった。知る次元にも知られざる次元にも、思うがままに破滅を振りまいた」(リリアナのオリジンより)

しかし、「大修復」という事件をきっかけに、全次元のプレインズウォーカーの灯は変質を迎えます。

これにより、プレインズウォーカーは「次元渡りを行える、他よりも能力に優れた存在」という程度の、現在の形へと変わったのでした。

さて、これに不満があるのがボーラスさん。

 

ボーラスの野望は、かつてのような全知全能の力を取り戻すこと。

そして、そのためにさまざまの人物を、次元を、そして神をも利用したのでした。

その計略がついに成就を迎えたのが、「灯争大戦」の物語だったのですね。




ニコル・ボーラスの計略

灯争大戦におけるニコル・ボーラスの策謀。

それは、プレインズウォーカーたちを一つの次元(ラヴニカ)へと集め、彼らのプレインズウォーカーの灯を刈り取り、そのすべて自分のものとすること。

それにより、かつての全知全能の力を得ることでした。

その計画は、灯争大戦のニコル・ボーラスの「全ての場のプレインズウォーカーたちの能力を使える」という力によって表現されています。

 

そして、その計画のための「パーツ集め」が、カラデシュ~ドミナリアになります。

詳細はまたストーリー紹介をご覧いただきたいのですが、ここではざっくりの内容をご説明すると…。

 

アーティファクトと発明の次元カラデシュでは、天才発明家「ラシュミ」によって開発された次元間での物質転送装置たる「次元橋」を。

テゼレットを遣わせ入手します。

神々の治める次元、アモンケットでは、ボーラス自らそこへ趣き、次元の神々を討ち滅ぼします。

そして、その次元の定命たちと神を「永遠衆」というアンデッド部隊へと作り変えたのでした。

イクサランでは、次元の伝説の秘宝「不滅の太陽」を。

ヴラスカを派遣して入手させ、それを送り届けさせます。

そして、ドミナリアでは、無限なるゾンビ集団を率いるための「将軍」ーリリアナ・ヴェスを、「契約」に基づいて支配したのでした。

 

これにより、ボーラスの計略のパーツがすべてそろったのです。

灯争大戦における、彼の計画は以下の通り。

 

まず、ニヴ=ミゼットによって作られた「次元間の標」により、プレインズウォーカーたちをラヴニカへとおびき寄せます。

そして、やってきたプレインズウォーカーたちの次元渡りの能力を、「不滅の太陽」によって封じます。

やがて、アモンケットからは「次元橋」を渡って永遠神、永遠衆が投入され。

「将軍」リリアナが軍団を率い、プレインズウォーカーたちの灯を「古呪」によって刈り取ってゆく…。

「やだ…完璧…!」

…と思わざるを得ない計画。

これにより、ラヴニカは未曽有の混乱に陥るのでした。

この次元とプレインズウォーカーに危機を、招集された者たちが結託し乗り越える。

これが、灯争大戦のアツすぎる展開です。

ラヴニカの中心部は、誰一人防衛の一矢を報いる間もなく壊滅した。




今回はここまで

というわけで、フォーマットで言うと「パイオニア」あたりのカードプールにおける、ニコル・ボーラスの計略についてご紹介しました。

一つ一つのストーリーの裏で、大きな計略が動いているっていう展開、イイよね。

これがわかっていると、個々のエキスパンションの話の完結とともに、「嗚呼…ボーラスの計略がまた一つ前に…」と楽しむことができます。

イクサランの相克において、ヴラスカが不滅の太陽を送るシーンでは、まさにそのようなフレーバーテキストが書かれていますね。

邪悪なパズルの欠片がまたひとつ

 

各次元でのストーリーが気になった方は、“ストーリーまとめ"のタグからどうぞ!

では、次回からは詳細な「カラデシュ」の物語をご紹介します~。

お楽しみに!

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