【ドミナリア】第4回 守護天使ティアナの物語【ストーリー】

目次

はじめに

ウェザーライト号の復活を目的にした、ジョイラの物語が始まってます!

ジョイラは船の再建とともに、この飛空船の乗組員を集めました。

セラ協会の天使ティアナ。

かつてのウェザーライト艦長、シッセイの末裔シャナ。

ジェラードの血を引く青年ラフ・キャパシェン。

そして、ベナリア騎士であった吸血鬼アルヴァード。

その中でも、今回は天使のティアナの物語について、掘り下げようと思います。

どことなく悲しげな雰囲気を纏い、天使らしい自信の失われた彼女の過去とは…!?




ティアナのオリジン

ティアナの最初の意識は、セラの大聖堂。

輝かしい天使や、司祭たちに囲まれ、自分は創造されたのだとわかったのでした。

黎明をもたらす者ライラが進み出て告げます。

「其方の名はティアナ、定命の祈りに応え、一つの目的のためにこの世界に遣わされました」

「戦のために」 ティアナは言った。「悪しき力を滅するために」

そうでなくてはならなかった。間違いなく、自分をこのように熱くするのは戦いの他にない。

他の天使らの間に僅かな身動きがあり、中の二人が視線を交わした。ライラの完璧な眉がわずかにひそめられ、彼女は言った。

「いえ、戦ではありません」

あまりに意外なその回答に、ティアナは思わず疑問を呈しました。

ライラは説明します。

ティアナは戦のために生まれたのではない。

戦いではなく、守護者を求める定命の祈りによって生まれたのだと。

ティアナはその言葉に、少し安心します。

しかし、その気持ちも、次なるライラの言葉によって落とされたのでした。

彼女が守るものとは、複雑な「灌漑設備」であると。

 

ティアナはそれを正しく聞き取ることができなかった。あるいは自分は創造された時に何かが上手くいかず、意図したようにその言葉が響かなかったか。

「複雑な……何とおっしゃいました?」

「とても大切なものなのです」 ライラは安心させるように言った。

ティアナは失望を追いやりつつ、定命は非常に長い間この守護者への祈りを続けていたという言葉を糧に、この守護に命を賭すことを誓ったのでした。

 

そして、彼女が守るべき場所へと向かう日。

ティアナはいくらかの天使たちとともに、街へと飛翔します。

しかし、街へ近づくにつれ、空を取り巻く煙と、周りの天使たちの動揺が深まっていくのを感じたのでした。

やがて見えたのは、廃墟と化した街。

燃える建物。道端に転がる死体。

…そして、ティアナが守るべきであった大機構の、無残に破壊された残骸。

当初、あまりの驚きに何も感じることができなかった。まるで何かが自分を内から窒息させるような喉の重苦しさ以外には。彼女らは広場であったものに着地し、生存者を助けた。ライラは苦々しく言った。

「陰謀団の仕業に違いありません」

ティアナが生まれ、見守るべき場所に闇の軍勢が訪れていた。

だが彼女はその戦いに間に合わなかった。




失った天使

ジョイラによって受け入れられたティアナは、彼女が乗組員を集める間、ウェザーライト号の手入れを続けていたのでした。

そしてその日々の中で、彼女はアルヴァードと出会い、彼を一時的に留め、監視することとなったのです。

ティアナにとって彼は不寝番の相手になり、二人は共にその飛翔艦について話し合ったのでした。

会話の中で出た「ジョイラ」という名前に驚きつつ、アルヴァードは陰謀団との戦いのためにこの船を再建しているのだと悟ります。

「貴女も戦いに?」

ティアナは首を屈めた。それは心地良い話題ではなかった。

「私は戦天使ではないのです。この宿営を守ってパワーストーンを監視するのが役目です。これがただ善き目的のために用いられることを確かめるために」

アルヴァードは驚いたようだった。

「戦天使でなく、工匠の天使かと思っていました」

ティアナは眉をひそめた。

「違いますよ。工匠の天使なんていません」

 

理解できないといった表情のアルヴァードに、ティアナは自身の過去を説明します。

自分はとある大機構を守るために生まれたこと。

そして…自分が守護するために向かったころには、守るべきものはすでに存在しなかったこと。

アルヴァードはウェザーライト号へと頷いた。

「これは偉大な機械ですよ」

(中略)

「元の存在理由が壊されたとしても、別の存在理由を手に入れられない理由にはなりませんよ。そうは思いませんか」

ティアナの心地悪さを悟り、彼は話題を変えた。

「ジョイラさんが帰られたなら、私は奉仕を申し出ようかと思います」

ティアナを見たその表情は真剣だった。「貴女も是非」

ティアナは返答しなかった。一か月も経てばウェザーライト号は再び飛び立てるだろう。自分なしでも飛べるだろうか? そうでなければならない。自分は天使であり、ジョイラの乗組員に加わるという目的でここにいるのではないのだから。




天使が守るもの

炎天下での作業が続く中、ついにウェザーライト号の最終試運転を行えるという時。

ティアナは、遠くに光の閃きを見ます。

それは、彼女の倍以上の大きさがあろうかと思われるフェニックスだったのでした。

その燃え立つ炎は、修復したばかりの飛翔艦を燃やし尽くさんと、急降下をしてきます。

ティアナの内にセラの聖なる光のように純粋で熱い怒りが満ちた。絶対、絶対にそんなことはさせない。私が生きている限りは。

彼女は飛び立った。

 

触れれば燃え立つ不死鳥を相手に、槍で応戦するティアナ。

そして、懸命に戦う彼女と飛翔艦の危機は、アルヴァードの矢がそれを救います。

続けざまに放たれる元ベナリア騎士の矢によって生じた隙に、彼女は自分の身を焼かれながらも、フェニックスを波の中へと放り込んだのでした。

アルヴァードが濡れた毛布を彼女の翼にかけ、慌てて尋ねた。

「ご無事ですか?」

炎は消えた。傷は表面的なものに過ぎず、それに天使の治癒は人よりもずっと速い。

「私は大丈夫です」

 

隣にいたティエンは、アルヴァードが自分たちを守ってくれたと話します。

そして、ウェザーライト号も。

彼が真に吸血鬼であれば、この混乱に乗じてあらゆることができた。

しかし、彼はベナリアの騎士として、正しい行動を取ったのでした。

そしてティアナは守護天使として正しい行動をとった。ウェザーライト号の守護天使として。その飛翔艦が破壊されたなら、自分も壊れてしまうだろうと思った。命を賭しても守るべきだと彼女は今や知った。セラ、私にそれを望まれるのですか? ティアナは尋ね、だが返答はなかった。それはきっと、既に答えを知ったからなのかもしれない。あのフェニックスを一撃で倒せる程の力をセラが授けてくれた時に。

ジョイラが戻ってきたなら、ウェザーライト号に乗組員として仕えることを申し出よう。自分が生まれた理由とは異なるが、今は何よりもそれを願っていた。




今回はここまで

元騎士の吸血鬼の男性と、目的を失って憔悴する天使の組み合わせ…。

守るべきもののため身を呈して戦う天使と、騎士道精神に則って受けた恩を返さんとそれを守る吸血鬼。

なんだこの組み合わせは!?最高か!?

 

物語をちゃんと追うと、こういう隠れた名キャラクターの名シーンに出会えるのが素晴らしいですな。

正式に彼女らを仲間に迎えることとなったウェザーライト号の行く先とは…!

次回もお楽しみに!

 

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*出典*

MAGIC STORY ドミナリアへの帰還 第4話

Posted by オクハラデン