【コラム】灯争大戦PVのBGMがエモいという話【ストーリー】

2022年2月25日

はじめに

久々のコラム回!

MTGには各セットごとに、その背景ストーリーを映像化したPVがついています。

それを見直していたら、「こいつぁ語りたいぜ…!」というものを発見したので、ぜひ紹介させてくださいな。

今回取り上げるのは、ストーリーではあまりにも有名なシーンを映像化した、灯争大戦のPV!

※見たことない?ぜひ見て見て!!!!

 

特に、そこに流れているBGMについて語りたいぜ!なんて思っています。

この映像の中で描かれているシーンのストーリーも含めて解説しますので、聞いていってやってくださいな!!

※以下、筆者の私見と英語の意訳が入りますのでご了承ください。




目次

灯争大戦PVのシーン解説

私のような背景ストーリー好きでなくても、なんとなくは知っている!という人が多そうではありますが、念のための解説を。

ンなことは知ってらい!という方は、次の章までスキップください…笑

 

映像は、灯争大戦において鍵となる人物の一人であったリリアナに焦点を当てたものになっています。

ドミナリアの物語で、やむを得ない事情によりボーラスのもとへと下ったリリアナは、灯争大戦物語冒頭からこのドラゴンの計画のために尽力しています。

それが、彼女のゾンビ指揮能力を使った、「戦慄衆の指揮」という役割。

彼女はアモンケットで創られた戦慄衆…もとい永遠衆を指揮し、ボーラスへと届けるべくプレインズウォーカーたちの灯を回収していました。

が、最後には彼女の裏切りにより、この物語はボーラスの敗北によって幕を閉じます。

 

PVのシーンは、まさにこのリリアナの裏切りのシーンを描いたものになっています。

映像冒頭で、身体が燃え落ちていくリリアナから始まり、まるで走馬灯のようにそこに至るまでの映像が逆再生に流れていきます。

逆再生のため、時系列順に並べますと…

 

逃げるラヴニカ市民、そして落ちた瓦礫の下敷きに。

 

志村後ろー!な状態のタグ・フェイデン。そして永遠衆の急襲により、彼は灯を奪われる。

※ちなみに、そんなことはガン無視のリリアナ様↓

 

Black Bladeとともに戦うギデオン。

 

決意の顔とともに、ボーラスへと牙をむくリリアナ。

 

ボーラスさん、裏切りに感づき力を発動。( ・ㅂ・)و̑☆ グッ

 

契約の不履行により、燃えゆくリリアナの身体。

 

という形ですね~。

最初見た時、最後(と最初の)リリアナの顔が迫真すぎて、マジでこえー…と思いましたよね。ストーリー知らなかったし。

有志の人が、PVの逆再生版(※リンク先youtube)を作っているので、これだと非常にわかりやすいですw

 

In The End

さて、ひとしきりストーリーがわかったところで。

今回の本題!BGMのお話!

このPVに使われている曲は、Linkin Parkの「In The End」(※リンク先youtube)という曲のアレンジです。

筆者はもともとLinkin Parkが好きな人なのですが、あまりにアレンジがかかってて最初何の曲かわからなかったよ…。ボーカルも女性っぽいし…。

 

で!今回ご紹介したいのは、このBGMで使われている曲が、ちゃんとストーリーにマッチしてるんだよ!というお話です。

灯争大戦PVのちょうど1:00あたりで訥々と歌われている部分は、この曲のサビの部分になります。

その歌詞がこんな感じ。(以下、筆者の意訳が入ります)

I tried so hard and got so far

But in the end, it doesn’t even matter

I had to fall to lose it all

But in the end, it doesn’t even matter

 

ー私は必死にやってきて、こんなにも遠くまで来た

だけど結局は、もうどうだっていい

私は堕ちていかざるを得なかった

そして全てを失った

でも最後には、全部関係ない(※筆者英訳)

 

どうですか!?

まさにリリアナの心情にマッチしている歌詞ですよね!?

動画は裏切りのそのシーンまで、この最後のフレーズ

“it doesn’t even matter(もう全部関係ない)”

を繰り返して幕を閉じます。

ちなみに、灯争大戦の小説版において、このシーンのリリアナの心情は以下のようにつづられています。

This is not a life worth living. Serving Nicol Bolas for eternity is even less appealing than…than…It was hard for her to even complete the thought, but: …than dying.

ー「こんな人生、生きる価値もないわ。ニコル・ボーラスに永遠に仕えるくらいなら…いっそ…」リリアナにとって、考えをまとめるのは困難だった。しかし。「…いっそ死んだほうがマシよ」(※筆者英訳)

 

彼女の、文字通り決死の覚悟と、曲の歌詞がマッチした至高の映像だと思わされますよね…!




美しくリンクした曲と歌詞

ちなみに、PVの中では基本的にサビ部分しか流れませんが、良き仲であった者との別れ(裏切り?)を描いたと思われる原曲は、サビ以外の部分でもこのリリアナのストーリーとマッチする部分があります。

蛇足っぽいですが、少しだけご紹介。

<原曲のサビ前ラップ部分>

I kept everything inside

And even though I tried, it all fell apart

What it meant to me will eventually be a memory

Of a time when I tried so hard

 

ー私は全てを自分の中に抑え込んできたし、そうしようとした。

でも、それらは全部崩れ去った。

私がしてきたことは、いずれ思い出になっていくのだろう。

でも、そんなことに何の意味がある。(※筆者英訳)

<2番のラップ部分>

In spite of the way you were mockin’ me

Actin’ like I was part of your property

Remembering all the times you fought with me

I’m surprised it got so far

Things aren’t the way they were before

You wouldn’t even recognize me anymore

Not that you knew me back then

 

ーお前は私を所有物のように扱ってあざ笑っていたけれど。

お前と戦った時は決して忘れない。

こんなに遠くまで来てしまったんだ。

全ては昔のようには戻らない。

お前は私の方を見向きもしないだろうし、お前はあのころの私をわかっているわけでもない。(※筆者英訳)

<ラスサビ前のフレーズ>

I’ve put my trust in you

Pushed as far as I can go

For all this

There’s only one thing you should know

 

ーお前のことを信じていた。

全てにおいて、やれる限りのことを押し通してきた。

最後にお前が知るべきは、ただ一つ。(※筆者英訳)

 

うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!

アツいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!




今回はここまで

いかがでしたか?

PVを作った人なのか、ストーリーを作った人なのか…。

その人の頭の中には、きっとこの曲が鳴り響いていたんだろうなーと思わされますよね!

リリアナの心情と背景ストーリーに、この曲が完全にハマると確信したに違いありません。

ストーリーだけじゃない!PVだけじゃない!その背景に流れる音楽まで!

このこだわりがMTGだぜぇ…!!!

曲のテイストは全然違いますが、原曲も素晴らしいものなので、いちLinkin Parkファンとしてそちらもオススメします!!

 

ではでは、たまにしか書かないコラム記事ではありますが、次回もお楽しみに~。

 

☆Twitterで更新情報発信中!フォローしてね!


【関連記事】

『戦慄衆の指揮』の背景ストーリー

【ドミナリア】第11回 ベルゼンロックとの決着、そして…【ストーリー】