ストリクスヘイヴンを100倍楽しむ!世界観とカードの関連性!【ストーリー】

2023年3月13日

目次

はじめに

執筆時点(2021年4月初頭)で、ついに最新セット”ストリクスヘイヴン”の全てのカード公開が行われました!

そして、このストリクスヘイヴン、世界観とカードたちがマッチしていて非常によき!!

初来訪ゆえに作り込まれた背景世界と、それらに則ってデザインされたカードたち!

それらの関連を是非ご紹介したく!

いつものストーリー記事とは違いますが、ストリクスヘイヴンの世界観についてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みくださいませ!

 

↓ストーリーのまとめはこちら↓

【ストリクスヘイヴン】背景ストーリー紹介まとめ【ストーリー】




次元と大学

まず、ストリクスヘイヴンはマジックのセット名には珍しく、次元名=セット名でないパターンです。

舞台となる次元はアルケヴィオス

そして、その中にある巨大な魔法教育施設の名前がストリクスヘイヴンですね。

基本はこのストリクスヘイヴンの大学における生徒や先生にスポットをあてたカードたちが描かれていますが、一部はこの大学の外に生息する者たちを表しています。

次元の名前を冠した者や、アルカイックと呼ばれる生物など

そして、記事によっては「ストリクスヘイヴン大学」と記載されるこの施設は、その中にさらに5つの大学を擁しています。

大学 in 大学です。

そのストリクスヘイヴンの中心に位置するのが、「大図書棟」。

日本語限定イラストでも話題になったミスティカルアーカイブは、この図書棟に存在する書庫の名前であり、多元宇宙のあらゆる呪文の複製が保管されている、という設定です。

それは「呪文」なのか…?と思うものもチラホラ

 

つまりこれらの包括関係を表すと、以下のようになるわけですね。




教授と生徒

ストリクスヘイヴンでは、一言で「教授」といっても、その中には複数の階層があります。

 

学院における指導者のほとんどは教授のようです。

そして、そこに満たないものが教官

それ以上の実力を持つものが筆頭教授と呼ばれます。

上記の3つは、カード上あまり区別はされていません。

が、構築済み統率者デッキの統率者になっている者たちも、みなこのあたりの教授であることが明かされていますね。

 

そして、これら教授陣より偉いのが、学部長

各大学に、大学の色と対応する形で二人ずつ在籍しています。

これらは、学部長のサイクルとして、表裏のカードで表現されていますね!

これがロアホールドの学部長

 

さらにその上にいるのが名誉教授

カードでは、青にのみこの名前を冠したものがありますね。

 

また生徒側には、(世界観的にそう認知されているかは別として)、多色のアンコモンで実装されている伝説の生徒というものが存在します。

各大学ごとの命令サイクルではセンターを務め、おそらく今後ストーリーでもピックアップして掘り下げられることが予測されます。

ストリクスヘイヴンの概要が分かったところで、次はこれら伝説の生徒たちを中心に、各大学の特徴をご紹介しましょう!




各大学と伝説の生徒

各大学は、それぞれの色に沿った指導がなされるため、教授によってはその教える内容が様々だそう。

二つの色の教育を受ける中で、片方の色についての造詣を深めていく者もいれば、両方の色についてマスターしていく生徒もいるとか。

各大学の特徴と、それらの生徒の代表といえる(?)伝説の生徒について、ご紹介します。

 

シルバークイル大学

シルバークイル大学は、言葉の魔法を扱う大学です。

言葉の力で仲間を鼓舞する白と、敵を攻撃する黒を持ち合わせています。

大学のマスコットは墨獣

影魔法によって作られた墨獣は、助手にも戦闘のパートナーにもなる存在です。

シルバークイルの人たちと思われるイラストには、これらが多数登場しますね!

サイズは2/1で、飛行を持っているのが特徴のようです。

 

伝説の生徒:キリアン

墨獣を操るのに長けていると思われる二つ名「墨の決闘者」を持つ青年です。

これを執筆している時点で、彼に関するストーリーはまだ公開されていませんが、フレーバーテキストによると、シルバークイルの学部長の一人エムブローズの息子のもよう。

エムブローズ学部長を父親に持つ者にとって、二位に甘んじるという選択はあり得ない。

 

他カードのフレーバーテキストなどから、非常に厳格な父の下で育てられたことがわかります。

そして、彼は今回の悪役エクスタスによって勧誘を受ける場面も…

最終的には、ウィザーブルームの伝説の生徒によって助けられている場面も描かれているわけですが…彼のストーリーやいかに!?

ほとんどの生徒はエムブローズ学部長の監視に半年か一年しか耐えられない。しかしキリアンは一生をそうして過ごしてきたのだ。

復讐を果たすために、エクスタスには追随者が必要だった。彼が送り込んだ者たちは、まさに彼が滅ぼそうとしている講堂で、有望な魔道生徒を仲間に引き込んだ。

ダイナは手に持った器をキリアンの口にあてがった。生まれて初めて、キリアンは思いやりというものを感じた。




プリズマリ大学

プリズマリ大学は、芸術を扱う大学です。

芸術論や研究を扱う青と、感情的爆発の赤を持ち合わせています。

大学のマスコットはエレメンタル

自由自在な形をとれるエレメンタルは、まさに彼らの創造性の賜物かもしれませんが、サイズは4/4と一番かわいくないサイズをしています。

 

ちなみに、ウィルとローアンの二人は、それぞれの色に従う形で、このプリズマリ大学に入学するようですね。

ローアンとウィルがプリズマリ大学に入ったのは必然であった。そこは凶暴な精霊術を学ぶ場所であったから。

 

伝説の生徒:ルーサ

オークの女性、ルーサ。

彼女はすでにサイドストーリーの第一話で、ピックアップして紹介されてますね~。

偉大なる母という存在のプレッシャーに悩まされ、芸術という解のない学問に苦悩するルーサの物語が描かれていますので、ぜひ読んでみてください。

プリズマリの二人の学部長が、とてもいいキャラをしています…!




ウィザーブルーム大学

生と死に向き合い、本質を扱うウィザーブルーム大学。

死と闇を司る黒と、生命や成長を司る緑を持ち合わせています。

大学のマスコットは害獣

彼らの生命力の源だとされていますが、他の大学の者たちにとっては、うるさく不愉快な存在だそう。

その結果、1/1でライフゲイン可能なそのトークンの名前は邪魔者。ナンテコッタイ。

 

伝説の生徒:ダイナ

「魂浸し」というスゲェ二つ名を持ったダイナ。

フレーバーテキストから、非常に研究熱心な(!)一面が垣間見えます。

とはいえ、上述の通り、シルバークイルのキリアンを助ける情け深い(?)一面も。

ダイナの調剤に何が入っているのか問うた者はいない。効きさえすればそれでいいのだ。

「そんな目で見ないでよ。こうなるか、グロフに食べられるか、二択だったのよ」ーウィザーブルームの魔道生徒、ダイナ

 

ところで命令サイクルのセンターはこの伝説の学生になるものだと思っていたけど、この命令の中央に描かれた人ホンマにダイナか?

別人みてぇな見た目になってんど??




ロアホールド大学

歴史を研究する考古術の大学、ロアホールド。

冒険心を表す赤と、真実を明らかにする白を持ち合わせています。

大学のマスコットはスピリット

歴史の学習の参考とするため、古の死者の霊を呼び出しているのを表しているのだそうです。

そのために、3/2という生物らしい(?)サイズに、スピリットにしては珍しく飛行を持ち合わせていないという特徴があります。

 

伝説の生徒:クイントリウス

フレーバーテキストかっこいい、に定評のある象さんことクイントリウス。

「すべての命には物語がある。私はそれが忘れ去られないようにする。」

 

こちらは、相当な歴史オタクであることが伺えます。

この後、どのようにストーリーに絡んでくるのでしょうか…!?

クイントリウスは波動を送った。その心は、スピリットが明かそうとしている歴史的事実を残らず吸収したいという熱望に満ちていた。

「これこそがザンタファーの失われた都市に違いない。私の祖先が放浪を始める以前に住んでいた場所だ。ここでどんな歴史を学べるのだろうか!」ーロアホールドの魔道生徒、クイントリウス




※5/4更新!伝説の生徒のストーリーはこちらに全てまとめました!彼・彼女らのストーリーをぜひ!

 

クアンドリクス大学

自然界から数魔術を学ぼうとするのが、このクアンドリクス大学です。

自然界を表す緑と、理論推論を表す青を持ち合わせています。

大学のマスコットはフラクタル

もともとは幾何学の概念らしいですが、ストリクスヘイヴンにおいてはそれらの踏襲して造られた人工生命の名前です。

数学的に大きさを変えられるという特徴をちゃんと踏襲し、ゲーム上のトークンは+1/+1カウンターを置いて可変的に生まれるものになっています。

 

伝説の生徒:ジモーン

見た目的に、伝説の生徒の中で一番若そうな「神童」ことジモーン。

フレーバーテキストでナチュラル煽りをしてくるタイプの生徒です。

「あの人たちは何が気に入らないのかしら?公理的力線錯三角法は別に難しくないのに。」

 

小さいナリで、非常に優秀な魔術師とみえ、打ち消し呪文特有の強者感あふれるセリフフレーバーテキストを使いこなしています。コイツァヤベェ…。

「もう聞き飽きたわ」

 




今回はここまで

いかがでしたか!?

ストリクスヘイヴンが、背景設定とカード能力やイラストが非常にマッチしている世界観だとお分かりいただけたのではないでしょうか。

ほんとはね…創始ドラゴンの話とか、ストリクスヘイヴン公式スポーツの話とか、悪役らしきオリークの話とかしたかったわけですが…。

ほら、記事長くなっちゃうからさぁ…。

とはいえ!これらを知ったうえで見ると、めちゃくちゃいろんな発見がありますので、ぜひフレーバーの観点からもストリクスヘイヴンのカードたちを楽しんでくださいね!

また、おそらく公式のストーリーが追加で明かされていくうちに、上述の伝説の生徒などは話を掘り下げられる可能性も高いため、そちらも公開され次第追記していきたいと思います。

 

ではでは、次回もお楽しみに!

 

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*出典*

プレインズウォーカーのためのストリクスヘイヴン案内

『ストリクスヘイヴン』にて その1