【エルドレインの王権】第7回 野生語りの帰還
はじめに
前回で、ウィルとローアンは、ガラクをオーコの術から解放することに成功します。
ただ、それと同時に、ガラクはリリアナから受けた呪いを抑える力をも失い、その呪いによって食い殺されようとしています。
ウィルとローアンは仲間と別れた後、大鹿を追うために駆けだしますが…。
記事を読むにあたって
※この記事は、公式の物語概要やキャラ紹介の情報をかき集めて作ったものです。
もし間違いや追加情報があった場合は、ぜひ出典を添えてコメント欄に記載をお願いします!!
楽しく紹介することを目指してるので、小さな祖語は許して…!(小声)
ウィルの執念
道中で、双子は再び大鹿を見つけました。
しかしそれは、冬至の狩りを行うエルフの猟団に追われる形で。
その中には、アヤーラ女王の姿もいました。
双子はアヤーラの名前を呼びましたが、女王は気づく気配もありません。
群れを追おうとしたその時、川のほうからも声が。
それは、自身を蝕む腐敗によって苦しむ、ガラクの声でした。
僻境の川…それは凶悪・狡猾な生物の巣です。
川で苦しみにもだえるガラクは、怪物たちの格好の的なのです。
ガラクは、怪物との戦いのあと、触手に引きずられ川の中に消えるのが見えました。
「ウィル!」
ローアンは悲鳴を上げましたが、ウィルは馬を降りました。
何が自らをそこまで突き動かしているのか、彼にもわかりません。
しかし、自分たちが無力でも他者を助ける。どんな状況でも父であればそうするでしょう。
彼は息を大きく吸い込むと、川に飛び込みました。
ガラクの解呪
ガラスのように透き通る川の中には、マーフォークたちがガラクを水底へ引きずり込もうとしていました。
ウィルはその触手を斬ると、ガラクの手を引き、水面に戻ろうとします。
しかし、その巨体は、簡単に上がるものではありません。
ウィルの全身が、空気を求めます。
氷の魔法を足元に使いますが、その浮力は二人を持ち上げるには遅いものでした。
マーフォークたちが、二人が溺れるのを心待ちにしているのがわかります。
水面へ…あの光までたどり着ければ…!
その時、ウィルは自分の靴に固いものが当たるのを感じました。
狩人が、その固いものの中に落ちていくのがわかります。
そして、それに掴まる形で、ウィルはついに水面へと顔を出せたのでした。
呼吸が落ち着くと、ウィルが見たのは大釜でした。
ロークスワインの失われた秘宝。
それは、僻境の川の中で魔法によって隠されていたのでした。
その中には、物言わぬ屍となったガラクがいます。
ウィルは、涙が流れるのが止められませんでした。
なぜかはわからないままに。
すると、大釜から低い響きが聞こえます。
『相応しき者よ』
その瞬間、大釜からは燃え上がるような光が刺し、ウィルはそこで意識を手放しました。
ウィルが目覚めたとき、隣にはうめき声とともに起き上がるガラクの姿が。
「ここは? 俺は? いや、思い出した。お前はウィル・ケンリス」
その体に、呪いの影は一つもないのでした。
今回はここまで!
さて、ガラクをめぐるストーリーが一件落着したところで、今回はここまで!
一時期は多元宇宙の脅威とまで言われたプレインズウォーカー殺し、ガラクをめぐるストーリーが、ここで一時完結となります。
リリアナから呪いを受けたストーリーが2008年あたりなので、かなり長い間続いたガラクの苦しみのストーリー。
まさか、高名なる治療師などではなく、釜の力により解決するとは…。
さて、次回より、ようやく起承転結の「結」部分。
双子の出生の真実、そして、大鹿と化したケンリスの運命とは。
次回もお楽しみに!
*出典*
『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第7回 野生語りの帰還
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