【エルドレインの王権】第7回 野生語りの帰還
はじめに
前回で、ウィルとローアンは、ガラクをオーコの術から解放することに成功します。
ただ、それと同時に、ガラクはリリアナから受けた呪いを抑える力をも失い、その呪いによって食い殺されようとしています。
ウィルとローアンは仲間と別れた後、大鹿を追うために駆けだしますが…。
記事を読むにあたって
※この記事は、公式の物語概要やキャラ紹介の情報をかき集めて作ったものです。
もし間違いや追加情報があった場合は、ぜひ出典を添えてコメント欄に記載をお願いします!!
楽しく紹介することを目指してるので、小さな祖語は許して…!(小声)
ウィルの執念
道中で、双子は再び大鹿を見つけました。
しかしそれは、冬至の狩りを行うエルフの猟団に追われる形で。
その中には、アヤーラ女王の姿もいました。
双子はアヤーラの名前を呼びましたが、女王は気づく気配もありません。
群れを追おうとしたその時、川のほうからも声が。
それは、自身を蝕む腐敗によって苦しむ、ガラクの声でした。
![](https://storyofmtg.com/wp-content/uploads/2020/03/ヴェールの呪いのガラク.jpg)
僻境の川…それは凶悪・狡猾な生物の巣です。
川で苦しみにもだえるガラクは、怪物たちの格好の的なのです。
ガラクは、怪物との戦いのあと、触手に引きずられ川の中に消えるのが見えました。
「ウィル!」
ローアンは悲鳴を上げましたが、ウィルは馬を降りました。
何が自らをそこまで突き動かしているのか、彼にもわかりません。
しかし、自分たちが無力でも他者を助ける。どんな状況でも父であればそうするでしょう。
彼は息を大きく吸い込むと、川に飛び込みました。
ガラクの解呪
ガラスのように透き通る川の中には、マーフォークたちがガラクを水底へ引きずり込もうとしていました。
ウィルはその触手を斬ると、ガラクの手を引き、水面に戻ろうとします。
しかし、その巨体は、簡単に上がるものではありません。
ウィルの全身が、空気を求めます。
氷の魔法を足元に使いますが、その浮力は二人を持ち上げるには遅いものでした。
マーフォークたちが、二人が溺れるのを心待ちにしているのがわかります。
水面へ…あの光までたどり着ければ…!
その時、ウィルは自分の靴に固いものが当たるのを感じました。
狩人が、その固いものの中に落ちていくのがわかります。
そして、それに掴まる形で、ウィルはついに水面へと顔を出せたのでした。
呼吸が落ち着くと、ウィルが見たのは大釜でした。
ロークスワインの失われた秘宝。
それは、僻境の川の中で魔法によって隠されていたのでした。
その中には、物言わぬ屍となったガラクがいます。
ウィルは、涙が流れるのが止められませんでした。
なぜかはわからないままに。
すると、大釜から低い響きが聞こえます。
『相応しき者よ』
その瞬間、大釜からは燃え上がるような光が刺し、ウィルはそこで意識を手放しました。
ウィルが目覚めたとき、隣にはうめき声とともに起き上がるガラクの姿が。
「ここは? 俺は? いや、思い出した。お前はウィル・ケンリス」
その体に、呪いの影は一つもないのでした。
![](https://storyofmtg.com/wp-content/uploads/2020/03/野生語りの帰還.png)
今回はここまで!
さて、ガラクをめぐるストーリーが一件落着したところで、今回はここまで!
一時期は多元宇宙の脅威とまで言われたプレインズウォーカー殺し、ガラクをめぐるストーリーが、ここで一時完結となります。
リリアナから呪いを受けたストーリーが2008年あたりなので、かなり長い間続いたガラクの苦しみのストーリー。
まさか、高名なる治療師などではなく、釜の力により解決するとは…。
![](https://storyofmtg.com/wp-content/uploads/2020/03/永遠の大釜-1.png)
さて、次回より、ようやく起承転結の「結」部分。
双子の出生の真実、そして、大鹿と化したケンリスの運命とは。
次回もお楽しみに!
*出典*
『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第7回 野生語りの帰還
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