【”命運の核心”編】フレーバーテキストから読むストーリー

はじめに

MTGのカードにたまに付加されているお楽しみ要素「フレーバーテキスト」。

そしてこのフレーバーテキストには、ストーリーの一部を表現したものが存在するため、時にプレイヤーの方はこう思うのではないでしょうか。

「このテキストは、一体どういうストーリーから来ているのだろう…?」

このシリーズではそんなフレーバーテキストから、その背景ストーリーを解説します!

 

第一弾となる今回は、”運命再編”の最重要ストーリーカード(主観)。

ウギンとニコル・ボーラスの決闘を描いた「命運の核心」についてご紹介します。




目次

フレーバーテキスト紹介

ウギンの召喚の囁きは、ウギン対ニコル・ボーラスの一大決戦の瞬間へとサルカン・ヴォルを導いた。これはその後幾世紀に渡って影響を及ぼすことになる、タルキールの命運を決定付けた瞬間であった。




1分解説

龍の滅んだタルキールにて、サルカンは何者かの声に呼ばれ続けていた。

彼はその声に導かれるままに1200年前のタルキールへと時間遡行する。

そこで彼が目にしたのは、自身の時間軸では死んだはずのウギンと、同じく巨龍のニコル・ボーラスが争う姿であった。

サルカンはその場で確信する。

ここでウギンが殺されることを防げば、運命は再編されると。

自分の理想とした、龍たちが跋扈するタルキールが戻ってくると。




詳しい解説

タルキール覇王譚のストーリーにおいて。

タルキールでは、戦闘氏族たちによってかつて隆盛を誇ったドラゴンたちは絶滅させられています。

この次元出身のサルカンは生来ドラゴンへの憧れを持っており、巨龍ニコル・ボーラスに仕えていましたが、かの龍は自分を利用しているだけだったということに気づき、傷心のままに故郷を訪れます。

そして、そこで彼は何者かの声を頭の中で聞くのでした。

<<苦しめる声>>

「不愉快な思考が私の精神を圧迫する。これは私の狂気によるものなのか、それとも誰か別の者の囁きなのか?」

――サルカン・ヴォル

 

声の導くままに精霊龍の墓を訪れたサルカン。

彼はその場の「きずな」に現われた扉を潜り抜けると。

そこは1200年前。

まだ龍たちが栄えていたころのタルキールだったのでした。

<<運命のきずな>>

サルカンは墓へと迷い込み、時をさかのぼった。

 

そこで、彼は運命的瞬間に立ち合ったのでした。

ウギンとニコル・ボーラスの決戦です。

これが、今回紹介のカード「命運の核心」のシーンですね。

ここでウギンが斃れることによりボーラスの野望が加速すると気づいたサルカンは、ウギンへと加勢しその死を回避する「運命再編」を成し遂げたのでした。




小話①カードの能力について

このカードは、その能力も背景ストーリーに噛み合ってるとして有名なカードですね。

ソーサリー

以下から1つを選ぶ。

・すべてのドラゴン(Dragon)・クリーチャーを破壊する。

・すべてのドラゴンでないクリーチャーを破壊する。

 

この「命運の核心」を分岐点として、ドラゴンが滅びる未来(タルキール覇王譚)になるか、ドラゴンが生き残る未来(タルキール龍紀伝)になるかが決まる。

まさに次元のターニングポイントとして出来事をそのままカードに落とし込んだかのような美しい能力ですね!

※龍紀伝の時間軸においてドラゴン以外が滅びたわけではないですけどね!龍たちは生物の頂点に龍たちは君臨しています。




小話②ミスティカルアーカイブについて

ストリクスヘイヴンの大図書棟に存在する、あらゆる時代のあらゆる場所から集めた呪文や歴史的出来事が収められた「ミスティカルアーカイブ」。

ここでも、このカードは再録を果たしています。

そして、そのフレーバーテキストもめちゃくちゃエモいです!

「兄弟の一人は多元宇宙のために戦った。もう一人は自分のために」

ー古呪の寓話

 

言うまでもなく、多元宇宙のために戦うウギンと、自己の野望のために戦うボーラスが対照的に描かれたフレーバーテキストです。

イラストと相まって、背景ストーリー好きをうならせました…!




今回はここまで

今回は運命再編に収録された「命運の核心」についてご紹介しました。

背景ストーリーの気になるフレーバーテキストなどあれば、このコーナーにて紹介したいと思います。

リクエスト等ありましたらTwitterや記事のコメントお待ちしております!

では、次回もお楽しみに!

 

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