【カルドハイム】第1回 ティボルトの計略【ストーリー】

2023年3月13日

はじめに

この記事を書いている2021年現在!

このブログは最新セットのストーリーを全く紹介してないブログと化している!

…いやね、近代マジックへつながるストーリーとして、戦乱のゼンディカーのご紹介を始めてしまったらですね…。

以降は連綿とストーリーが続いていてましてね…辞め時が難しく…。

しかし!

こんなことでは新規にマジックに触れた皆様を、ストーリー沼へ引き込むことなどできぬ!!!!

と、いうことで!

たまには最新セットのストーリーも紹介しよう!

 

そんなこんなで、2021年2月現在の最新セット!

今回からカルドハイムのストーリー紹介を始めたいと思います!

 

カルドハイムのストーリーは、この次元のプレインズウォーカーたちの色々な目線から物語が成立しています。

記念すべき初回となる今回!

ご紹介するストーリーは…!!

 

今回はセットの顔!ケイヤ!!!

 

ではなく!!!

ケイヤ「解せぬ」

 

今回の悪役!ティボルトさんです!

 

なんでかって?

彼の話は、意外とカルドハイムの世界観を説明するには好都合なのです。

とてつもなくイキイキしている彼の「英雄譚」を見ながら、このカルドハイムの物語を追ってみましょう。

 

↓ストーリーのまとめはこちら↓

【カルドハイム】背景ストーリー紹介まとめ【ストーリー】




目次

ティボルトの企み

ティボルトはどうやってこの次元にきて、どんな目的を持っていたか。

それは、ストーリー冒頭では濁されたままです。

彼の英雄譚、その始まりは以下のようなものになります。

オレに言わせれば、カルドハイムはどこも炎と混沌がちょっと足りねえ。ま、オレのやる事が上手くいけば、全てはまさしくそんなふうになるんだけどな。

そうとも。この計画、何か月もの苦労が全部いい感じに実るのは間違いねえ。けど心配で夜も眠れないことがひとつあるのは認めようか。世界中が燃え出したとして、そのマッチを擦ったのがオレだってのをどう知らしめればいい?

この次元は語り手とかいう奴らがうようよしてやがる。そいつらの話はどれも似たり寄ったりで、ずっと聞いてるとどの話がどれだか判らなくなっちまう。善と悪、英雄と悪者、正しいか間違ってるか。新しい話をくれてやろう、全員の記憶に残る物語を――カルドハイム最後の英雄譚を。そして約束してやろう、極上の結末をな……

 

いいですねぇ。

歌舞いてますねぇ!

ちなみに、彼はこの語り口で、そのカルドハイムにおける野望を語り続けます。

もう少し進みましょう。

曰く、彼はこの次元を訪れた時、「恐ろしい獣」に出会ったと言います。

見よ、この恐ろしい獣はティボルトの多くの才能を耳にし、必死にその助けを求めた。だがティボルトのように見目麗しく強大なプレインズウォーカーは、自分のような醜く滑稽な獣に手を貸してくれなどはしない――そう強いられない限りは。ゆえに恐ろしい獣はある日ティボルトへと忍び寄り、汚らわしく狡猾な毒の類を刺した。獣はこの毒を「種」と呼んだ――そしてティボルトが獣のために動乱をもたらしてくれるなら、それを取り除くと言った。

怪物は知らなかったが、既にティボルトはカルドハイムに災難を引き起こそうと企んでいた。ゆえに、この賢明かつ強大なプレインズウォーカーは恐ろしい獣に合意した。

 

…んん?

語り手により、事実は捻じ曲げられるとはこのこと。

結局、その怪物に「種」なるものを埋め込まれて、相手の言うことを聞かざるを得なくなったということだよね?

あたかも「最初からこれでよかったんですよー!計画してたことは何も変わらないんですよー!」みたいなこと言ってますが。

あれ?怪物に負けたんだよね?結局。

筆者の邪推だったらゴメンね、ティボルト君。

 

まぁ真偽のほどはわからないので、次に参りましょう。

彼は、この次元に混沌と混乱をもたらすべく、動きやすい姿を求めていました。

その標的となったのが、「嘘の神、ヴァルキー」。

ティボルトはこの神を騙して、カーフェルという極寒の次元に幽閉すると、それと入れ替わる形でこのカルドハイムの世界に溶け込んだのでした。

彼らが裏表のカードになっている理由

説明し損ねましたが、カルドハイムという次元は、「世界樹」というものを中心に、その中に「領界」というこれまた次元のようなものを内包している世界です。

それらの間を埋めるのが「星界」と呼ばれる、宇宙空間のようなものですね。

上述の「カーフェル」というのも、その領界の一つです。

メッチャ寒いところらしいです。

 

ティボルトはこの「領界」を渡りながら、各地に混乱の種を播いていくことになります。

さて、次はその準備についてのお話。




悪戯の神の強奪

ヴァルキーへとすり替わったティボルトは、最高の鍛冶師と呼ばれるコルのもとを訪れます。

彼は世界樹の樹液が硬化した「タイライト」という素材を扱える唯一の鍛冶屋で、その時まさに、戦いの神ハルヴァールへ贈るための剣を鍛造していたのでした。

 

世界を切り開き、あらゆる領界へと続く路を創るというタイライト剣。

ティボルトはそれを強奪すると、コルを炉の中へと突き落としてしまいます。

英雄譚はその過程を描いている

領界を渡る手段を手に入れたティボルトが向かったのは、エルフの領界「スケムファー」。

神々を信用しない彼らを前に、ヴァルキーを騙ったティボルトは、「神々が民に対して恐ろしい仕打ちを計画している」と吹聴します。

それを聞き届けたエルフの王ヘラルドは、それに立ち向かわんと決意を固めたのでした。

 

ふたつの巨人種族が跋扈する領界セルトランドへ渡ったティボルトは、その一方である霜の巨人に、語り掛けます。

トロールの領界ノットヴォルドにて、長い眠りから目覚めたトロールが、ここへ侵入してくる、と。

ブレタガルドに住む狂戦士スケレには、悪魔の主ヴェラゴスの帰還を約束します。

戦乙女の守るシュタルンハイムには、星界最強の生物、大蛇のコーマを差し向けたのでした。

 

こうして、各地に混乱と戦の種を蒔いていったティボルト。

タイライト剣を抱いた彼の英雄譚は、このようにして締められるのです。

彼はこの剣をずっと謙虚な、とはいえ重要な仕事に用いていた。イマースタームの黒色玄武岩に線を引き、ひとつの軌跡を残すのだ。真に重要な仕事――あのプレインズウォーカーをおびき寄せるために。

この英雄譚の結末は未だ記されていない。だがその結末を先んじて語らせてもらおう。ティボルトはそのプレインズウォーカーを殺す。命が消えゆく瞳で彼女が最後に見るのは、カルドハイムが燃える様である。全ての領界が遂に、大いなる栄光の大火の中でひとつとなるのだ。




今回はここまで

カルドハイムという世界観の説明のついでに、今回はティボルトの英雄譚をご紹介しました。

この一人称視点での語りでもって、伏線をばらまき続ける感じ、たまらんですよね…!

ティボルトを焚きつけた「怪物」とは?彼の狙う「あのプレインズウォーカー」とは?そして、彼の語る物語は「どこまでが真実なのか」?

悪役サイドの語りで始めたところで、次回からは正義側の物語もご紹介しましょー!

次回もお楽しみに!

 

☆Twitterで更新情報発信中!フォローお願いします!

【関連記事】

【カルドハイム】第2回 怪物狩りのケイヤ【ストーリー】

 

*出典*

MAGIC STORY メインストーリー第3話:ティボルトの英雄譚