【エルドレインの王権】第1回 崇王ケンリスとその子どもたち
はじめに
さて、前回でテーロス還魂記のストーリー紹介を終了としましたので、今回から、「エルドレインの王権」のストーリーをご紹介していきたいと思っています。
エルドレインのカードたちは、その童話的世界観を表しているものが多く、あまりストーリーとは絡んでこないのですが…
・かくも悪名高き「オーコ」とは一体誰なのか?
・崇王ケンリスと、その双子たちの関係は?
・各国の関わり合いと、その民たちの特性は?
などなど。
気になることはたくさんあるかなって思っていますので、順次ストーリー紹介していきたいと思います!
記事を読むにあたって
※この記事は、公式の物語概要やキャラ紹介の情報をかき集めて作ったものです。
もし間違いや追加情報があった場合は、ぜひ出典を添えてコメント欄に記載をお願いします!!
楽しく紹介することを目指してるので、小さな祖語は許して…!(小声)
今回の関連カード
王家の双子
まず初めに舞台となるのは、秩序と平和の国、アーデンベイルです。
アーデンベイルでは、今年最初の収穫を祝う旅「大巡行」に、かの国の崇王が旅立とうとしているさなかでした。
その崇王こそ、常に朗らかな笑みをたたえ、人々の尊敬と信頼を集める、「アルジェナス・ケンリス」です。
そして、そのアーデンベイルの国を駆ける男女の影が。
女性の名前は「ローアン・ケンリス」
男性の名前は「ウィル・ケンリス」
双子である二人は、他ならぬ崇王の子どもたちでした。
父の大巡行に同行するため、ウィルの姿を探していたローアンは、彼の手を引いて必死で城への道をひた走ります。
ですが、ようやく城へたどり着いたその時。
無情にも最後の角笛が響き、一行の出発したあとの外門は閉じられてしまうのでした。
息を切らしたローアンは弟に怒りをぶつけます。
「あなたのせいでしょ!どうするつもりなの!」
対して、ウィルの方。
彼は父に似てか、こんな状況にも全く動じません、
「だって、いつもなら真昼まで出発しないだろ。ずっと待っていたくなくて、それと、何か奇妙なものを感じたんだ。」
いまだに探索行に出られない自分たちが、やっと外の世界に出られるはずだったこの大巡行についていけなかったことに、ローアンは苛立ちを隠せません。
「わかってるでしょ、お母様は私一人だけじゃ行かせてくれない、いつもあなたと一緒。本当、あなたを置いていければいいのに。役立たずの鳥頭!」
その二人の言い争いに、割って入った威厳のある声が一つ。
「聞こえましたよ、二人とも。公衆の面前で口喧嘩はおやめなさい」
それは、双子の母親にして、このアーデンベイルの女王、リンデンでした。
いえ、正確には双子の「継母」。
ローアンとウィルの実母は、僻境の地で非業の死を遂げたとされています。
そして、その時のことをリンデンは双子に語ろうとはしません。
広間へと入ったリンデンは、アーデンベイルの教義について語ったあと、双子に言います。
「あなたがたはまだ出発するにはふさわしくないと判断します。」
ローアンは思わず声をあげました。
今回の大巡行に同行するために、一年母の課す条件を満たしてきました。
それが、たった一度の失敗で挽回もできないなんて!
女王が村を強襲したレッドキャップの対応に向かう中、ローアンは決心します。
ここでじっとしてはいられない。
今すぐ大巡行を追いかけて、近道をして追いつくのだと。
ウィルも、これに静かに同意しました。
目指すは父のいる大巡行の列。
そして、その近道たる"締めつけ尾根"を越えるのだと…。
ストーリー補足
さて、まだ序章も序章ですが、初回のエルドレインの王権のストーリー紹介の最初はこれくらいにしておきまして。
少しだけ補足をしたいと思います。
エルドレインの世界では、それぞれに美徳とする概念を持つ5つの国、そしてその外の世界「僻境」があります。
1つに、国王ケンリスが統べ、忠誠を美徳とするアーデンベイル。
魔法の鏡によって統治される、知識を美徳とするヴァントレス。
エルフの女王アヤーラが統べ、執念を美徳とするロークスワイン。
統治評議会が治める、勇気を美徳とするエンバレス。
巨人の国王ヨルヴォが統べる、強さを美徳とするギャレンブリグ。
そして、その王国とは別に、無法にして無秩序の世界、僻境。
そんな世界で、課された試練を通過し、5つの国の頂点に立つものが崇王と呼ばれるようになります。
その崇王の座に相応しいものを選び、探索行を課すのが、探索する獣です。
ケンリスは、探索する獣の課すいくつもの試練をくぐり抜け、5つの宮廷で騎士の称号を得、崇王の座に就きました。
彼が5種類のマナを使える能力になっているのも、こういう背景からでしょう。
なお、同時期にこの崇王の座を争っていたのが、他ならぬ彼の妻、リンデンです。
かつて女王の探索行は4つの称号を得るも、恐ろしい事件によって中断させられ、玉座への道を諦めたとされています。
そして、かつてその座を競った男性の隣で、無私に国を統べていたのでした。
今回ここまで!
今回は、エルドレインの王権のさわりと、その世界観をご紹介しました。
何も知らなかった私は、ケンリスとリンデンが夫婦なことにまず驚いたわけですが…笑
これくらい常識…?
次回は、"とある事件"によって、ついにエルドレインの王権のストーリーが動きはじめます。
お楽しみに!
*出典*
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