【タルキール龍紀伝】第5回 ナーセットを探して【ストーリー】

2023年3月9日

はじめに

運命再編を果たしたサルカン。

しかし、彼の戻ったタルキールは、人物こそ違わねど、全てがサルカンの存在を知らない世界だったのでした。

歴史改変によって、彼はどうなってしまったのか?

その謎を解き明かすべく、彼はウギンを探しに空を駆けます。
 

↓ストーリーのまとめはこちら↓

【タルキールブロック】背景ストーリー紹介まとめ【運命再編】

 





 

目次

ウギンのもとへ

サルカンは龍の姿で空を駆けます。

自分の知っていたタルキールはなくなった。

そして、未だ行方の知れないナーセット。

すべての答えは、ウギンが教えてくれると信じて。

 

道中、彼は"ウギンの末裔"の妨害を受けながらも、精霊龍の待つ峡谷へと辿り着きます。

そして、その終端で待つ龍は、サルカンへと、自分の護衛の非礼を詫びたのでした。

「俺を……ご存知なんですか?」

ウギンは微笑んだ。

「知っておるし、知らぬとも言える」 彼は言った。

「おぬしの行いを知っておる。感謝をせねばならぬな。そしておぬしも、我に説明をせねばならぬであろう?」

サルカンの目が見開かれた。

「偉大なるウギン……」 彼は言った。

 

ウギンは彼へと、ここまでに起こったことの説明を求め、サルカンは話し始めます。

自分のこと。ボーラスのこと。ウギンの目で起こったこと。

そして、過去のタルキールへと戻った「きずな」のこと。

それらを説明し終わると、今度は自分の番とばかりにウギンへと問いかけました。

自分がかつて辿り着いたあのタルキールは、そしてナーセットはどうなったのかと。

ウギンは答えます。

ナーセットというものはもういないと。

そしてサルカン自身も、この世界に生まれてこず、ある日存在しない場所から現われたのだと。

「ならば、俺は今、はぐれ者だということ」 サルカンは言って、微笑んだ。

(中略)

彼は一歩下がった。

「俺の友人はもういないと貴方は言った。オジュタイの僧も同じことを。ですが俺は断言します、彼女は再び生きていると、見つけ出してみせると」

(中略)

「感謝致します」 人間の口が消える前に彼はそう言い、そして空へと飛び上がった。




ナーセットを探して

サルカンは考えていたのでした。

知識を誰よりも求めていたナーセットならば、どこへ行くだろうかと。

そしてその探求が、このウギンの峡谷へと自分を導いたのではないかと。

彼は、空を滑空しながらあらゆる動きの兆候を見つめます。

そしてついに、雪深い中を毅然と歩く彼女の姿を見つけたのでした。

「ナーセット!」 彼は言った。「生きているんだな!」

(中略)

彼女は瞬きをした。

「あなたのこと、知りません」 彼女は目をそらして言った。

「そう、ですよね?」

「俺は、サルカンだ」 彼は言った。

「あなたが、あのサル-カン?」 彼女は言って、目を狭めた。

「それとも、サル-カンの名前を騙ってる?」

「俺のことを知っているのか?」 サルカンは尋ねた。彼は笑い声を上げた。

 

サルカンは、慎重に言葉を選びながら、彼女へと説明します。

かつて、二人は友であったこと。

その「かつて」はいまや消失した龍のいないタルキールであること。

ナーセットは何かを納得したかのように、サルカンへと答えます。

それは、「秘密の歴史」として学んだことがあると。

そうなれば、今のナーセットと、秘密の歴史におけるナーセットは別人ということになると。

「一度は死んだ。一度は生まれてこなかった。今ここにいるのは君だ。だけど、何処にいた? 俺はオジュタイで君を探した。俺が話をした男は君を異端者だと、『いない』と言った。追放されたってことなのか?」

 

ナーセットはためらいながらも話します。

自分は、「タルキールの外」へ出たのだと。

自身でも理解しがたい、奇妙な体験。

しかし、そのことを「理解」しているサルカンに対し、彼女は大きく目を見開いたのでした。

「プレインズウォーカー」 サルカンは言った。

「俺達はそう呼ばれている。数はとても少ない。だけど君と俺と、ウギン。この峡谷に今いる三人は、そうだ」

 

ウギン。それこそが目下の彼女の目的。

二人は深い雪の中を歩き始めます。

ナーセットは、ウギンを通じて自身や歴史についてもっと知りたいのだと告げました。

「タルキールをまた離れることは考えていないのか?」 サルカンは尋ねた。

「探検すべき多くの世界があるし、その全部を見ることすらできないくらいだ」

「いつか、そうすると思う」 肩越しに振り返ってナーセットは言った。

「だけど、この世界にはまだ沢山の謎がある。今はまだ……私は、この世界にいたい」

サルカンは微笑み、ツンドラの彼方へと目を向けた。遥か遠くに、龍たちが舞っていた。

「ああ。君が何を言いたいかは、よくわかっている」




今回はここまで

君の名はああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

マジ「君の前前前世」。1280年だからそれどころじゃないか。

タルキールブロックの物語は、タイムトラベル物の王道!といった筋立てで良いですよね!

サルカンは歴史改変前のナーセットの影を追い続けていましたが、ついにここでプレインズウォーカーとなった彼女と出会うことができたのでした。

彼女の死を回避したばかりか、「同胞」となったサルカン。

二人のストーリーは今後の詳細が明かされてほしいところですね!ね!!!

 

とりあえず、サルカンを巡るタルキールの物語はここまで!

このあたりのストーリーは、会話劇も見所のため、気になった方は是非「出典」から元記事もご覧ください!

では、次回もお楽しみに!

 

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*出典*

揺るぎなき、そして気高き者