【ネオ神河】第1回 漆月魁渡のオリジン【ストーリー】

はじめに

12/16の深夜、初回のカード公開と同時に明かされたネオ神河の物語!

突如アップされた約3万字の物語!迫る眠気!しかし気になるストーリー!

ワタシ最近のストーリー動向しか知りませんが、カード公開と同時にストーリーが上がる(しかもこんな長編で)ということは珍しいんじゃないですかね?

そしてネオ神河の物語は、睡眠時間を削ってでも読む価値アリ!!

この物語、この世界観…推せるッ!

…というわけで、「3万字も読めネーヨ!!」という方々に向けて、いつも通りの要約記事にてこのストーリーをご紹介したいと思います。

本編の方ドゾー(  ̄д ̄)つ

※本記事の初稿は公式による世界観解説などがないままに執筆するものです。筆者の理解の祖語などが発生する可能性がありますことをご容赦ください。順次該当箇所は更新予定。



目次

氷山勢団の魁渡

神河次元、都和市(とわし)。

朧げに漂う神々と、ネオンの服装を纏う定命たち、そしてそれらを誘う華々しい屋台。

非日常が溢れる、灯籠祭り。

 

…の下層。

氷山勢団のアジトの前に、団員の漆月魁渡(しづきかいと)は立っていたのでした。

自分がイチ早く達成した、仕事の報告のために。

わずか十六歳の、非公認の団員に向けられる侮蔑の目を感じながら。

魁渡は団長たる男、梅澤悟の前へと呼びだされていたのでした。

恐る恐る団長の前に立つ魁渡に対し、悟はその仕事の成果を眺めます。

「仕事の上手い奴だ。リストに名前が載った奴をその日のうちに片付けたのは今週これで三度目だ」

魁渡は息をのみ、指を守るように拳を握り締めた。

「だがな」 悟は続けた。

「その能率の良さは賞賛に値するが、目立つことの意味をお前が把握しているかどうかは分からん」

喉が渇くような感覚があった。この仕事が必要なのだ。皇を助けられる場所にいなければならない。悟に疑われるわけにはいかない。

 

刺青のない、正式な団員でない魁渡に対し、疑いの目を向ける悟。

彼は魁渡へと、ある仕事を依頼します。

標的となる男は、未来派の神童・大田原のムーンフォーク。

それが研究する”神と技術を繋げる研究”の設計図を持って来いと。

なんとか五体満足のまま悟の部屋を出た魁渡に届いたのは、一枚の写真と、「タメシ」という標的の名前だったのでした。

 

標的の探索を行っていた魁渡は、タメシが母聖樹地区にいることを突き止めます。

そこは神に満ちた森。樹海の兵団の本拠地。

神を怒らせることを懸念した魁渡は、それらと交渉するための仲介者と落ち合いました。

彼の姉、英子と。

英子は神と接する上でのルールなどを説きながら。

同時に弟へと、氷山兵団などという犯罪者集団に入った理由を問うたのでした。

「陛下のためだ」 魁渡は声を強張らせた。

「未来派とも勢団とも違う秘密組織の噂を聞いてる。あの金属の腕の男について、皇宮は耳を貸してくれなかった。けど自分が何を見たのかはわかってる――そいつが神河に姿を見せるなら、勢団は把握するだろうってことも」

彼はかぶりを振った。

※金属の腕の男…?

弟の覚悟を聞き、姉はその肩の緊張を解きます。

そして、魁渡は仲直りとばかりに森へと入るよう誘ったのでした。

「まだ明るいうちに行くのがいいと思う。真夜中に空の墓の神とはち合わせるのは避けたいからさ」

(中略)

「あら、私は会ったことあるけど。丁寧な神よ」

英子は答え、金属の腕輪の位置を直した。

「むしろ忘れられた空地の神を心配すべきね。あの神は縄張り意識が強いことで有名だから」

英子の瞳にはユーモアがきらめいていたが、そこで笑い声を上げない程度の良識は魁渡にもあった。彼は姉に続いて森へと入った。




神と技術

西の木霊と会話をし、川を越えないことを条件に魁渡に付き添う英子。

姉は弟の探索を手伝いつつ、彼に同行する理由を語ります。

皇が消えた夜のこと。

魁渡が金属の腕の男を追っている中、英子は屋根の上にまた別のものを見たのだと。

それは人ならざる光。

動物の姿になって消えゆく輝き。

「言ったわよね、タメシの研究は神と技術を融合させているって。私が屋根の上で見たのがそれだったとしたら?」

魁渡ははっとし、その表情に理解が広がっていった。

 

川まで魁渡を案内したところで、別れを告げる姉。

鶴のドローンとともに一人で研究所を見つけ出した彼が見たのは、巨大な鋼の檻。

突如彼の頬を殴りつける拳が飛び。

魁渡は、標的たるタメシの強襲を受けたのでした。

「下層街の服装か。勢団だな?」

タメシは言葉を切り、考えを巡らせた。

「私の研究内容がいずれ知られるであろうことはわかっていた。最初に来たのが皇国でないのは驚いたが」

 

魁渡はダガーを手に、タメシを迎え撃ちます。

力で劣る相手に対し、速さで上回る魁渡。

やがて彼の刃がタメシの首を捉えた時。

叱責とともにそれを止めたのは、帰ったはずの姉だったのでした。

情報を得るため、標的を傷つけてはいけないと刃を下ろさせる英子。

憤慨のままにタメシを突き放し、鶴のドローンを回収する魁渡。

しかし、当のタメシはそのドローンの存在に瞠目します。

それは、自分の師カツマサが造ったものだと。

「それこそ私が構築してきた研究だ」

瞳に怒りを燃やし、英子は顔をしかめた。

「神と技術に関する貴方の実験は――神河の基礎そのものを脅かすものよ」

タメシは眉をひそめた。

「私は神を守ろうとしているのだ」




神を守るために

英子が一つの檻を解放すると、中から出てきたのは金属の狸。

タメシは説明します。

神と定命の領域は統合しつつあり、その影響は計り知れない。

神と機械の繋がりを創造し、その存在を神河に保つ必要がある。

そして、それがそのための試作品だと。

彼は肩をすくめた。

「神と機械の繋がりを創造すれば、神が必要とする守りがもたらされる。防御型着用メカのようなものだ。神を追跡するのを可能にし、その安全を確保する。我々も、安全でいられる」

 

と、魁渡はそこで古の神・香醍(きょうだい)の声を聞き届けます。

その声は、皇の存在を知らせるもの。

ずっと探していた者の登場に、はやる気持ちのまま駆けだす魁渡。

しかし、彼がそこで見たのは、香醍でも皇でもない。

半透明の、小さな狸の神だったのでした。

それは、タメシの探していた、皇と香醍の繋がりを体現する神。

英子は、”神を操る技術”の危険性を感じ、これを警告します。

「私たちは今ここにある次元を守っているの」

英子の声は揺るがなかった。

「あなたの研究は――破棄されねばなりません」

その言葉に、タメシは肩を落とした。

「ここまで来たというのに。あと少しあれば――」

小さな神が再び吠えた。警告の声。神が感じる苦痛に魁渡の本能も同意した。

 

森の奥から現われたのは、氷山勢団の精鋭、鳴(なり)。

毒使いの彼女は、首領の梅澤悟が魁渡を疑っていたことを明かすと、目的地への探索を行う彼を監視していたことを告げます。

同時に、目的の設計図を渡すように、とも。

同団の相手から、神を守るための戦い。

ぶつかりあう剣と剣の隙間から、タメシが神とロボットを融合させようとするのを魁渡は目にします。

そして、狸の神がそれを拒むのも。

「タメシと神を連れて逃げろ」

魁渡はそう囁いた。

「何を考えているか知らないけど、忘れたの」

英子が囁き返した。

「魁渡を置いては行かないわよ」

言い返そうと魁渡が口を開いた瞬間、木々の中から咆哮が上がった。勢団員たちが戸惑ったのは一瞬だったが、魁渡が顔を上げると、その胸に希望が少しずつ戻ってきた。

樹海の兵団がやって来たのだ。




灯を目覚めさせる神

兵団たちの到着に乗じて、その場を脱する三人と一柱の神。

英子は、襲撃から逃げるために研究所を放棄したタメシへと感謝を告げます。

そして、これ以上の研究を続けなければ、皇国兵として彼を報告することもしないと。

「神が率先して協力してくれない限り、研究に意味はない」

そう言ったタメシは、これに同意したのでした。

タメシはベルトに取り付けたパネルを押し、すると狸のドローンが魁渡へと降下した。

「君に差し上げよう。型落ちの鶴を持ち続けているよりずっといいだろう」

「え――本気か?」 魁渡は目を見開いた。

「大田原に来たなら、昼飯をおごってくれ。カツマサ先生も昔の友人に会いたいだろうし」

「ありがとう」

魁渡は心からそう言った。彼は両手でロボットを受け止め、にやけすぎないようにこらえた。

 

やがて森の中へ消えゆくタメシ。

魁渡は、小さな神を皇宮へと連れていくよう英子に依頼します。

しかし当の狸の神は、それに同意していないようなそぶりを見せたのでした。

不可思議な顔をする魁渡。笑いをこらえる英子。

「けど――何でだ?」

彼は狸の神へとかぶりを振ってみせた。

「俺は何もしてやれないよ、隠れる場所も、食べ物もないし。自分が何をしているかもあんまりよくわかってない」

彼は髪の毛を撫でつけた。

「俺はただ、見つけなきゃいけない人がいるし、その人を連れて帰るまで休む気はないってだけだ」

神は両目を輝かせた。

英子は魁渡の肩に手を置いた。

「きっとそれこそ、この神が求めることなのよ」

 

「陛下を探すのを手伝ってくれるのか?」

魁渡の誘い。

狸の神の、香醍の歌を真似た声。

魁渡が理解したようにうなずくと、彼の手の中のドローンへと繋がったのでした。

狸へと顔を向けると、神は頭を低くし、互いの間に穏やかな理解が流れた。

「こいつの名前」

魁渡はゆっくりと口にした。

「教えてくれた。灯元、だって」

魁渡は立ち上がって姉に顔を向けた。彼女は畏れに呆然としていた。

 

魁渡の手の中で形を変える狸のロボット。

折り紙の仮面のようなそれを身に着けた時。

魁渡は奥深くに眠る力が、全身へと巡るのを感じたのでした。

何かが彼の魂を異なる方向へ――異なる次元へ――引いていた。そして彼はそれに抗えなかった。

抗う気はなかった。

どこへ行けばいいかわかった気がしたのは、いつ以来だろうか。

(中略)

魁渡は一歩を踏み出し、神河から姿を消した。




今回はここまで

魁渡の肩にいる狸ロボ、神だった件。

ネオ神河の世界、そして漆月魁渡の人物像とオリジンを表現した素晴らしいストーリーですね!

そして、バラまかれた伏線もたくさん…!

魁渡の探す皇は多元宇宙を渡ることができるということで…。

これはもう、ボックスに描かれている彼の人が皇ってことで確定でいいですか?

わ、わんだらー…

あと、金属の腕の男の存在も仄めかされ…。

色んな暗躍が見える!考察はかどる!

余裕があれば、このあたりの考察記事も書きたいですね!

とりあえず!長かったネオ神河最初の物語はここまで!

次回もお楽しみに!

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*出典*

魁渡・起源の物語:「忠誠の試練」「その先へ続く道」