【ゼンディカーの夜明け】第2回 ナヒリの手にした力【ストーリー】

はじめに

前回、ニッサと協力しながら、石成の核の鍵となるアイテムを手に入れたナヒリ。

次に向かうは、その鍵を受け入れる場所です。

ナヒリはそのための策として、「パーティ」を組まんとしていたのでした。

 

目次

集う、冒険者たち

ゼンディカーの都市海門にて、ナヒリは喜びと憤りの両方の感情を抱えていたのでした。

喜びは、懐に存在するスカイクレイブの鍵のせい。

そして憤りは、これから向かうムラーサのスカイクレイブは、一人で攻略不可能だと思われるせい。

彼女はそんな思いとともに、冒険者の集まる組合の扉を開いたのです。

組合の出資者でもあるナヒリに紹介されたのは、4人の冒険者。

 

コーの女性、アキリ。綱投げの達人。

人間のウィザード、カーザ。炎の魔術師。

 

コーの司祭、オラー。図書館一つに匹敵する知識の持ち主。

そして赤毛のマーフォーク、ザレス。一人だけナヒリへ疑念の目を向けている者。

 

そのザレスが、ナヒリへと問います。

強大な力を持つあんたが、なぜ冒険者の力を必要とするのか、と。

――何故なら、私は罠に踏み入ってしまうだろうから。

「石成の核と呼ばれる古の物品があります」

ナヒリは言葉を切り、自尊心をぐっと飲み込んだ。

「それを手に入れるための助力が必要なのです」

 

続けてナヒリは説明します。

これを見つければ、ゼンディカーは再び安全な世界へと戻るのだ、と。

なおもザレスが疑いの目線を向けるなか、エルドラージにより家族を失った冒険者たちは、ナヒリに同行することを承諾したのでした。




ムラーサのスカイクレイブにて

ムラーサへと辿り着いた一行。

頭上に浮かぶスカイクレイブの荘厳さに驚く一同をよそに、ザレスだけはなおもナヒリを信用せず、石成の核の詳細を聞き続けていたのでした。

「まだ詳細はわからない」と主張するナヒリに対し、ザレスはそれが機能するとどうやって保証するのか、と詰め寄ります。

するとナヒリは彼へと向きなおり。

石のようにこわばった感情で、ザレスに向かって鍵を取りだし眩い光を発生させたのでした。

ザレスが攻撃されたのではないか、と狼狽するアキリ。

しかし、光が明けたのちアキリが見たのは、呆然とするザレスの後ろで、大口を開けた獣が砂になる光景だったのです。

「これが」鍵をしまいつつ、ナヒリは言った。「核の力のほんの一部よ」

 

そして一行は、罠を乗り越えつつ、スカイクレイブの奥深くまで進んだのでした。

行き止まりの道で、大きな壁へと鍵を差し込むと、広間のような空間が彼らを招きます。

その中央に位置する台座。

モノリスの上部が開き、その中には暗く輝く石成の核。

ナヒリはためらうことなく、その核を手にしました。

一瞬、静寂だけがあった。アキリには息をつけるだけの、希望を抱けるだけの時間があった。

だがそして、耳をつんざく亀裂音とともに周囲が崩れ、落下し、ばらばらに砕け始めた。

幸運はここまで。アキリは振り返り、叫んだ。

「ナヒリさん、逃げなければ――今すぐに!」

 

唐突に床が崩れ、空へと投げ出されるカーザとオラー。

カーザの杖で浮遊する二人を横目に、アキリはザレス、そしてナヒリを脱出させることを第一に走り始めるのでした。

崩壊しゆく空中都市から逃れ、安全な地面へと着地した3人。

しかし、溶岩に満ちたその一帯からは、炎のエレメンタルが現われ、一行を襲います。

ナヒリは剣を掲げたが、敵わないだろうとわかっていた。乱動に創造されたこの忌まわしき生物に、独力では立ち向かえない。彼女は剣を下ろし、手の中の石成の核を見た。

――やるべきなの?

核は囁きを続けていたが、その言葉は聞き取れなかった。

(中略)

エレメンタルはナヒリへとうなり、迫った。

そしてその時、ナヒリは決意した。

彼女は核を掲げた。

簡単に、とても簡単に、手の内に力がみなぎった。




石成の核の力

世界が暗いエネルギーで満たされます。

視界はまぶしさの中に失われ。

音は咆哮の中に失われ。

一瞬、視覚も音もなくなった世界。

それが収まった時。

怒れるエレメンタルは、その姿を消していたのでした。

勝利に、ナヒリは微笑んだ。勝ったのだ。

アキリの苦悶の声がその静寂を破った。

「ザレス!」

『ゼンディカーの夜明け』公式トレーラーより

アキリが見たのは、凍りついたザレスの姿。

その手は何かをつかもうと、口は音のない悲鳴を上げ、そしてその瞳は…全ての光を失っている。

彼女は、ナヒリより先に、地面に落ちた石成の核を拾い上げます。

そしてナヒリへと問いただしたのでした。

「これは何なのか」と。

「もう嵐も災害も起こらない」

ナヒリはそう告げた。声はとても穏やかで、理解している響きだった。彼女は近づいてきた。

「もう嫌な怪物もいなくなる。これは私たちが手にした可能性なのよ」

 

ナヒリは一歩ずつ歩を進め。

アキリはよろめくように後ずさる。

その足が断崖の端へとかかった時。

アキリは手を外へと掲げ、核を落とさんとナヒリを脅したのでした。

しかし。

彼女はすぐに気づきます。

いつの間にか、自分の身体が動かないことに。

「ごめんなさい、アキリ。本当にごめんなさい」

ナヒリの声にある悔悟は本物だった。だが次の瞬間アキリがその表情に見たのは、決意と無慈悲だけだった。

悲鳴を上げたかったが、声は失われていた。縄に手を伸ばしたかったが、筋肉は反応しなかった。ナヒリが肩に手を置く様子に、何もできなかった。その手が彼女を押した。

アキリの身体が倒れた。

そして落ちた。

アキリが最後に見たのは、ナヒリがその目に冷たく計算的なものを浮かべて立っている様だった。

核は、伸ばされたその掌の上に浮いていた。




今回はここまで

あ、アキリイイイィィィィィィ!!!(; ゚Д゚)

ゼンディカーの夜明けのPV公開時に話題になった、衝撃のシーンですね。

ナヒリを疑い続けていたザレスは正しかったんや…。

そして、ザレスが死を迎えたとき、アキリの心内語で「愛する者」とか「大切な人」と言っていて、「アレ?もしかして二人はそういう…!?」と思ったり。

まぁ、アキリが今組んでいるパーティの中で、最初に出会った、かつ彼女に仲間というものの素晴らしさを感じさせたのが彼だった、ということではあるようなのですが…。ふむ…?

 

というわけで、衝撃の結末で終わったナヒリのストーリーはいったんここまで!

続いて、ゼンディカーへと渡ってきたジェイスの物語をご紹介します。

落ちたアキリのその後も、ここで語られる…!?

お楽しみに!

 

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*出典*

メインストーリー第2話:スカイクレイブの中心にて

メインストーリー第3話:危険な登攀、長い落下

 

Posted by オクハラデン