【ゼンディカーの夜明け】第3回 歌う都【ストーリー】

はじめに

前回まで、ナヒリが石成の核を手にするまでの物語をご紹介しました。

さて、ナヒリが自身の理想のゼンディカーのために駆けるわけですが…。

今回は、そんな彼女を追うジェイスとニッサのお話。

 

目次

ふたたび降り立つジェイス

ジェイスはゼンディカーへと降り立ち。

海門を経て、彼はムラーサにてニッサと邂逅します。

イクサランを彷彿とさせる密林。

その中で、ニッサはエレメンタルとともにいたのでした。

ニッサは穏やかに言った。

「エレメンタルはその……私にとっては本当に大切なものだから。他の誰よりも前からずっと、私に寄り添ってくれた。ナヒリさんに傷つけさせはしない」

ジェイスはニッサの肩に手を置いた。

「俺は全部理解してるなんて言わない。けどそのエレメンタルが君にとって大事なのはわかる。だからそれを守る力になるよ」

ニッサは破顔した。長いこと見ていなかった笑みだった。

 

ニッサは、頭上に浮かぶスカイクレイブを指さし、ナヒリはここを昇ったと説明します。

ゼンディカーが教えてくれるのだ、と。

彼女は、自分の蔦で、そこへと登っていくことを提案しました。

そして、その提案は却下されるだろうとも思っている目線で。

罪悪感にジェイスの胃がうねった。昔のジェイスなら確かに拒否しただろう。ヴラスカと共にイクサランを生き延びる前のジェイスならば。

そしてニッサとの友情のために、ゲートウォッチのために、来たる戦いのために、やらねばならない。

「ああ。行けるよ」

そしてこれである




アキリを迎えて

ナヒリに突き落されたアキリは、いつもの落下の感覚を味わっていたのでした。

しかし、綱投げ違って長く、そして希望のない落下。

すぐに周囲は空だけになり。

「これでザレスにまた会える」と覚悟をしたとき。

何かが、彼女の落下を押しとどめたのでした。

「え?」 彼女は呟いた。宙にぶら下がっていた。ありえない。

「捕まえた!」 誰かが頭上で叫んだ。

 

身体が持ち上げられたことにより、彼女は自分の身体に茨の枝がまかれていることに気づきます。

アキリを引き揚げたエルフへと礼をすると、そのエルフは彼女を落ち着かせつつ、名乗ったのでした。

「私はニッサ」 彼女はそう返答し、臆病な笑みとともに付け加えた。

「あの遅いのはジェイス」

ジェイスは二人の隣に登ってきて、うめいた。

「腕がなまってたんだよ。ラヴニカに空の遺跡なんてないからさ」

 

アキリは、その者たちから感じる雰囲気で、彼らがナヒリと同じ存在であることに感づきます。

そして、彼らへと石成の核のことや、都市から突き落されたことを告げたのでした。

彼女の視線の先で、スカイクレイブから出るナヒリ。

ジェイスが彼に精神魔法を仕掛けると、ナヒリは怒りの目で石術の反撃をし、去ったのです。

そして、その一瞬のやり取りで、ジェイスは彼女の次なる目的地を理解したのでした。

それは、コーの築いた古代の都市「歌う都」。

ニッサはそれを聞くなり森を使って姿を消し、ジェイスは協力を渋るアキリを説得して、その都へと向かったのでした。




歌う都

アキリの案内で着いたのは、歌う都の入り口に着いたジェイス。

目の前に広がるは、都の残骸。

アキリは彼へと一つの忠告をします。

「狂わないように」と。

彼女と別れ、彼が門へと入ろうとしたとき。

彼の視界の端に、白髪の女性が映ったのでした。

「こんにちは、ジェイス」 振り返らず、ナヒリは言った。

「来るのはわかっていたわ」

(中略)

「核を貸してください。一緒にその秘密を解き明かしましょう。ラヴニカで」

ナヒリは考えた。そして一瞬、ジェイスは希望を持った。

だが彼女は戦闘態勢に入った。

「絶対に嫌」 ナヒリの返答には敵意があった。

 

ナヒリはジェイスへと攻撃を加えると、そのまま都の通路へと駆けていきます。

舌打ちしたジェイスは、彼女に続いて都へと入りますが。

進むほどに、心をかき乱す歌が、彼の頭を支配していったのでした。

強くなる歌。飲み込まれる思考。

ジェイスは必死に呪文を放ち、それは歌が彼を狂わせる一歩手前で、耳からすべての音を遮断したのでした。

前方でうずくまるナヒリもその呪文の範囲内へと入れます。

彼はテレパスで呼びかけた。『大丈夫ですか、ナヒリさん?』

ナヒリはよろめきつつ身体を起こし、肩を回しながらジェイスを睨みつけた。

『ありがとう、とか言ってもらえると思ってたの?』

『もちろん、思っていません』 内心でジェイスは微笑んだ。

 

ナヒリは目的を語ります。

この先の都の中心へ。この都を起動させるために。

ジェイスは彼女の思い描く理想の世界を共有した後、彼女を邪魔することはないと誓ったのでした。

ただし、核の力が解明されるまでは、その力を解放しないでほしい、とも。

ナヒリは止まり、考え、そして頷いた。

『故郷をこれ以上傷つける気はないわ』

(中略)

なだめるような笑みで、彼はナヒリへと思考を返した。

『案内して頂けますか』




今回はここまで

ニッサに会いに来たはずが、なぜかナヒリと行動することになってしまったジェイスチャン。

結局緑と青は対抗色…ってコト!?(違う)

ゼンディカーの夜明けのストーリーではバチバチなナヒリとニッサ双方の理想を感じつつ、ある種中間に立つ者としての立ち位置になっているのがジェイス、というところでしょうか。

さてはて、次回はナヒリとニッサの直接対決ですぞ…!

おたのしみに!

 

 

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*出典*

メインストーリー第4話:苛む歌と囁く警告

 

 

Posted by オクハラデン