【ゼンディカーの夜明け】第4回 ゼンディカーの守護者【ストーリー】

はじめに

ナヒリとニッサの争いが深まる、ゼンディカーの夜明けの物語!

そして、どっちにも肩入れしてしまっているジェイス!

真のゼンディカーの守護者は誰なのか!?その争いが集結します!

なんと今回最終回!それはどうぞー!

 

目次

憤怒のニッサ

ナヒリはジェイスの魔法によって、歌う都の呪文から逃れつつ、都の中心へと辿り着いたのでした。

彼女が起動させたかった、目的の場所へと。

しかし、その思惑はすぐに打ち砕かれます。

目の前にあったのは、完全に崩壊した建造物と、その魔法的繋がり。

背後でかけられた声に振り向くと、目に危険な輝きを宿したニッサが立っていたのでした。

「焦点はここなのよ」 ナヒリは歯を食いしばった。

「ええ。エレメンタルが壊したわ」 ニッサの返答は冷淡だった。

(中略)

「私は何も強制はしてない。私はエレメンタルに力を貸して、エレメンタルも力を貸してくれただけ。私はゼンディカーの守護者で、彼らはこの次元の生ける体現なの」

(中略)

「そうでしょう、アシャヤ?」

 

ジェイスはなだめるような仕草で、ニッサへと語ります。

ナヒリは核の正体がわかるまでは使わないと。

ナヒリにも一理ある、彼女の記憶に見た古のゼンディカーも美しかったと。

言及されたナヒリも、やっと現われた理解者に満足げな笑みを浮かべました。

「想像してくれ、安定した世界を」ジェイスは説得するように言った。

「乱動を心配しなくていい、それだけでこの次元の人々はどれだけ繁栄できるかを」

ニッサは一歩下がった。もう一歩。

「信じていたのに」その言葉はジェイスに向けられていた。

表情には恐怖と傷心がありありと浮かんでいた。

 

こんなところで足止めを喰らうわけにはいかない。

ナヒリは何十本もの赤熱した剣を生み出すと、いっせいにニッサへと解き放ちます。

が、それらは怒れるエネルギーを身にまとうニッサと、それに呼応するような全力のアシャヤにあっけなく落とされたのでした。

「逃げるんです!」ジェイスは叫び、そして核の保護を優先したナヒリも不本意ながらそれに従います。

防護魔法を張りながら駆け抜けた歌の都。

しかしその先には、すでに見覚えのある姿が待ち構えていたのでした。

「どうやって」 ナヒリは息を切らしていた。「そんなに……早く」

「ゼンディカーは私が属する場所。私の魔力と力の中心」とニッサ。

「私はあらゆる道と、その使い方を知っている。けど、あなたたちは」

彼女の表情は憤怒に満ち、そして背後ではムラーサの植生からまた新たなエレメンタルが生まれ出ていた。

「絶対に理解はできない。この世界から去りなさい」

 



ゼンディカーをかけた戦い

開始される戦い。

そして、ニッサの繰り出す多種多様なエレメンタルは、ナヒリの余裕を奪っていったのでした。

その力を信じ続けた石術すら疑ってしまうような、「耐えるしかない戦い」の中で、ナヒリの脳内には恐ろしい考えが浮かびます。

ニッサの方が正しい? エレメンタルたちが次元そのものの顕現なら、ゼンディカーはこのエルフに、ともに戦うための軍隊を与えているということ。こちらが孤立無援だというのに。

違う、孤立無援じゃない。自分には力と決意がある。

 

ナヒリは態勢を立て直すべく、歌の都へと逃げ込みました。

それを見たジェイスも、彼女を追います。

都へと滑り込んだ直後、その入り口は石で閉ざされ、二人は都へと幽閉されたのでした。

エレメンタルたちが、入り口を叩きつける音。

ジェイスは、再び彼女へと交渉します。

ラヴニカに核を持って行き、調査をすべきだと。

「断るわ、ジェイス。核は別の次元では機能しない。ここでなければ」

「戦うつもりはありません」 彼は再びそう言い、その声に敵意はなかった。

(中略)

「お願いです」

しかし、ナヒリに彼の言を聞くつもりはなかったのでした。

古の面晶体を操り、それらが繋ぐ輪の中へとジェイスを閉じ込め、それを縮める…。

そして、彼へのとどめを刺そうとした、その瞬間。

ナヒリの視界に映ったのは、危険な微笑みをたたえたソリン。

恐怖のままにソリンへと石術を放ったナヒリは、その重量感のなさに当惑します。

そして気づいたのでした。

これは、ジェイスの幻術。

その思いを最後に、ナヒリの思考は不意に自分のものではなくなったのでした。

 



核の行方

上手くいった!

自身を取り巻く面晶体の落ちる音を聞いて、確信するジェイス。

彼はナヒリから核を奪うと、入り口の壁を下ろさせ、その外へと脱出します。

が、束の間の安心を迎えた彼へ、アシャヤの手は迫り、それは彼を捕らえたままに石成の核を奪ったのでした。

そして、それはナヒリの手へと。

 

『聞いて』

それが彼女が手にしたとき、感じた思考。

アシャヤの掌握にもがくジェイスは、ニッサへと思考を飛ばします。

『ラヴニカで核の力を試そう』『ゲートウォッチならばこれを使える』と。

しかし、ニッサはこれを否定します。

ゲートウォッチは愛する者も、自分たちすらも守れなかったと。

うずく心の痛み。

『聞いて』

「聞いてるわよ、ジェイス! 聞いていないのはあなたでしょう!」

『彼ではなく、私の声を』

 

ニッサはとっさに気づきます。

これは、核から聞こえるゼンディカーの声なのだと。

手の内で、核は語り掛けました。

『あなたの力を信じなさい』と。

いつの間にかジェイスの精神魔法が解け、ニッサへ迫らんとするナヒリ。

「私はこの次元を知っているのよ、無傷だった頃を」 ナヒリが叫んだ。

「あなたはその壊れた破片にしがみつきたがっている!」

(中略)

「壊れてたって、生きる価値がないって意味じゃない」

ニッサはそう言い、背筋を伸ばし、石術師をまっすぐに見据えた。

「ナヒリさん、あなたは過去のゼンディカー。私は今のゼンディカー」

 

ナヒリの手が迫る中、ニッサは目を閉じ、描きます。

エルドラージの傷に苦しまないゼンディカーを。

不完全でも、美しい世界を。

そして、それを解き放ったのでした。

彼女を襲う、閃光、暴風、咆哮。

そして目を開けた世界には何もなく。

手の中の核は力を失い。

しかしエレメンタルは、より完全なる姿で立ち上がろうとしていたのでした。

とても久しぶりに、ニッサは心から笑った。そしてゼンディカーがともに笑う声が聞こえた。

私の力を信じる。

(中略)

ついに、故郷へと帰り着いたのだ。

 



ゼンディカーの夜明け

去りゆくニッサを見つめながら、ジェイスは力を失った核を拾い上げます。

活力を取り戻したエレメンタル。書物でしか読んだことのない、乱動の後の開花。

ナヒリが嫌悪の表情を浮かべる中、ジェイスは「ニッサが正しかったのだ」と口にします。

「ニッサに謝らないと。俺たちが間違っていたって」

ナヒリは彼を睨みつけた。

「謝ってすむと思ってるの? ジェイス、あなたは今日また敵を作った。でもそれがあなたの性質なんじゃないの? いいことをしようとして、ただ事態を悪化させるだけ」

ジェイスは返答しなかった。

 

やがてナヒリは無言のままにプレインズウォークし。

ジェイスは一人、自責の念に立ち尽くしていたのでした。

ここに、また多くの傷をつけてしまったと。

死した核を手にし、ジェイスはゼンディカーの塵の中に立った。新たな生が芽吹きとなって靴を取り囲む中、ニッサの言葉が正しいことを彼は願った。

壊れたものであっても、修復することはきっとできるのだと。

 



今回はここまで

とりあえず!ゼンディカー復興!

ニッサもジェイスもナヒリも、それぞれが必死過ぎて少し恐ろしさを感じるストーリーではありますが。(;’∀’)

一応、ゼンディカー的にはハッピーエンド…なんですかね?

古のゼンディカーの美しさに囚われたナヒリとジェイスに対し、ニッサは新しいゼンディカーを思い描き、創りだしたところで物語完結。

とはいえ、ニッサとジェイスは仲たがいのままということで…。

ギデオン不在の中、なかなか綻びが戻らないゲートウォッチ!どうなる!

彼らにスポットを当てた物語の再来が待たれますね!

 

ではでは、次回もお楽しみに!

  

☆Twitterで更新情報発信中!フォローお願いします!

【関連記事】

ニッサの灯の覚醒~故郷の邪悪な存在と対峙したエルフの少女【ストーリー】

【イクサラン】第1回 孤独のジェイス【ストーリー】

 

*出典*

メインストーリー第4話:苛む歌と囁く警告

メインストーリー第5話:二人の守護者

 

Posted by オクハラデン