【Φ完全なる統一】第8回 テフェリーが流れ着いた先【ストーリー】
はじめに
兄弟戦争のストーリーにて、時間遡行に成功し、戦争終結直後のウルザと対話を終えたテフェリー。
彼はどこかの空間でウルザと邂逅しますが、崩れ去ったその場とともに意識を失ったテフェリーは、どこかの海岸で目覚めたのでした。
彼が流れ着いた場所は、いったいどこだったのか。
今セットにて、ストーリーの続きが展開されますよ!
※前回のストーリーは以下
↓ストーリーのまとめはこちら↓
流れ着いた果て
穏やかな太陽。途切れることのない海風。
海岸で裸のままに目を醒ましたテフェリーは、急いで自分の知っていることを確認します。
ケイヤとの接続は切れた。
自分、そして向こう側に何かが起こり、それはおそらく良くないことだと。
彼は砂へと手を伸ばすと、その地の歴史を呼び起こしました。
皆にとって心休まる場所であったその地は、やがて変化し、悲鳴をまとう大異変を迎え、そして空虚へと繋がる。
その地の映像は、テフェリーにひとつの事実を知らしめたのでした。
ここは、彼の故郷だと。
彼がかつてファイレクシアから守るために尽力し、そして時空の彼方へ置き去りにしてしまった場所。
テフェリーは四百年近くの時を経て、ザルファーへ帰ってきたのだと。
彼は現地の商隊を見つけると、助力を願い出ます。
隊長は裸の男を警戒しますが、野党に襲われたと主張するテフェリーの言説を信じ、その列に迎え入れたのでした。
イーシェと名乗ったその女性隊長に対し、テフェリーは自分の素性を隠して応対します。
が、その翌日の朝。
隊員全員を並べ立てたイーシェの凝視に、彼は自分の正体が見抜かれたことを知ったのでした。
ザルファーの戦争下で、失われたものたちを説くイーシェ。
「私たちの誰もが悲嘆で繋がれている」
イーシェは言った。
「私たちは喪失と飢え、そして怖れで繋がれた兄弟姉妹だ。同胞だ」
テフェリーはうつむき、裸足の下の赤土を見た。涙はなかった。自分は泣くべき立場ではない。
(中略)
「ひとりだけ」
イーシェの声を除いて、あらゆる音がこの温かな朝から消え失せたように思えた。
「この中にひとりだけ、その痛みを受けていない者がいる。そいつは逃げ、だが戻ってきた」
イーシェは片腕を挙げ、テフェリーを指さした。
「その蛇が、テフェリーがこいつだ」
両手を挙げる彼に対し、槍を突き出すイーシェ。
テフェリーはその時間を大きく遅延させると、溜息をつきつつ、彼女へ語り掛けます。
自分もかつて、商隊員を愛したのだと。
彼女の愛は大きな痛みから自分を解放してくれたのだ。
しかし、責任を取る方法を見つける前に、彼女は亡くなってしまったのだと。
「私は赦されるべき者ではありません。私は、正しいことを成すだけなのです」
彼は槍先を握り締め、掌が切れるに任せた。彼の血が、鮮やかな赤色が腕を流れ下り、肘から滴って土に混じった。彼の中のザルファー、ザルファーの中の彼、そして痛みはその代価。
「私はこの地を愛するように、彼女を愛していました。そして次に来たるものを、ザルファーが確かに乗り切れるようにする。これが私の約束です。それが私の、責任をとる方法です」
故郷は元へ戻る
イーシェと別れてから数か月ののちの話。
テフェリーは労働者に交じり川で網を引きつつ、村の寺院を訪れていたのでした。
そこの侍祭は彼へ、兵士が探していたと告げます。
その兵士たちと対面したテフェリーは、その中に見知った顔を見つけました。
「プレインズウォーカー・テフェリー」
両腕を大きく広げ、その将軍が声を轟かせた。
「このろくでなしめ、ようやく探し当てたぞ!」
「今はただのテフェリー・アコサだよ。ジャバーリー」
テフェリーは安心に小さな笑みを浮かべた。女王は処刑人を送り込んできたのかもしれないが、少なくとも彼は友だった。
「ずいぶんと久しぶりだな」
(中略)
「ザルファーはまだそのままなんだ。本当に申し訳ない」
「やめてくれ。もう謝罪など不要だ。お前の悔悟の旅の話は聞いている。辛い旅だっただろう」
それは、数百年の時にも関わらずあまり見た目の変わらない戦友の姿。
ジャバーリーは伝えます。
女王の元へテフェリーを連れていく任務を預かっている。
そしてそれは、テフェリーと同じように外部から来た放浪者と会ってもらうためだと。
ジャバーリーの言う放浪者が彼の知る「放浪者」であることを知り、一縷の希望を見出したテフェリー。
そして数週間をかけて辿り着いた都市アクーにて。
女王に謁見したテフェリーは、琥珀の牢を渡されたのでした。
女王の側近の呪文によって現われる、囚われていた放浪者の姿。
「テフェリーさん!?」
放浪者は大声で叫んだ。彼女は速やかに周囲を見つめ、身構えた。
「ここは何処です?私はどれほど閉じ込められていたのですか?」
「ザルファーのアクーです」
女王が返答した。
「貴女が訪れてから一か月になります」
「一か月?」
(中略)
「ありえません――テフェリーさんが姿を消したのは、ほんの数日前です!」
放浪者は新ファイレクシアの状況を足早に伝えます。
かの次元で、英雄たちは散り散りになり。
ニッサもどこかへ連れ去られてしまった。
あれらは止められない、もう手遅れかもしれないと。
テフェリーはよろめき、頭を抱えました。
命令を叫ぶ女王。
動き始める兵たち。
テフェリーの側で、絶望的な作戦を語る放浪者。
状況がひどいものだと理解しつつ、彼の頭の中をジャバーリーの声がこだまします。
もう謝罪など不要だ。
テフェリーは顔から両手を離し、掌を見つめた。あの日から何度も手を洗いはしたが、それらは今もザルファーの赤土で染まっていた。この大地は決して洗い流せない。ザルファーから切り離されることは二度とない。
(中略)
「まだ手遅れではない」
テフェリーの顔に獰猛な笑みが広がった。
ファイレクシア人は多元宇宙を探索し、目覚めさせたのだ――機械の心が怖れというものを学ぶであろう何かを。
テフェリーが、自分が示してやろう。ザルファーに日は昇るということを。
今回はここまで
まさかのザルファー再登場!
彼の故郷であるこの地がフェイジングしてしまった事件は、時のらせんブロックあたりのストーリーになりますが、近代マジックにおいてもテフェリーは常にこの地について想いを馳せていました。
それがなんとここにきてザルファーへの道筋が開かれました。
彼は如何にしてか、このザルファーをドミナリアへと戻し、ファイレクシアとの戦争へ参戦するようです。
次回セット「機械兵団の進軍」のアートにて、テフェリーが前面に出ていることとも、ストーリー的な辻褄がありましたね!
ちなみに、この紹介では結構バッサリ省略してしまいましたが、彼のザルファーの人たちとのやり取りは意外と深いものが多いので、興味ある方は本編も是非!
未だにザルファーの簒奪者として扱われたり、彼を救世主として考える人がいたり、安寧を捨て戦争に向かうザルファーを憂慮する者がいたり…
というわけで!
いったん、ファイレクシア:完全なる統一のストーリー紹介は以上!
次回は、次セットのストーリー紹介でお会いしましょう!
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