【コラム】MTGのストーリーに興味があるなら読んでほしい話
はじめに
MTGに背景ストーリーがあるのは知ってる。
そして、それを知ることができれば、もっと面白そうなのもわかる。
しかし!なんかハードルが高い!
興味はあれど重い腰が上がらない!
不肖MTG初心者、その気持ちよくわかります。
今回は、そんな「ストーリーに興味はあれどハードルが高い」と感じている皆様へ向けた記事!
端的にお話しするなら。
「まずは灯争大戦に触れてみるのはいかが?」
です。
なぜなら。
「灯争大戦がここ最近のストーリーの集大成だから」
です。
まずは壮大なる集大成のストーリーを読めば、これまでのストーリーが気になってくること間違いなし!ということですね。
マーベル映画を全部見るのは大変でも、アベンジャーズシリーズ最も売れた「アベンジャーズ エンドゲーム」を見てから、気になるようなら過去のものも見てみれば?という方式です。
今回はそんなお話を少しだけ。
なんでプレインズウォーカーが36人も?
灯争大戦発表当時に、プレイヤーたちに走った衝撃!
なんとこのセットには、36人ものプレインズウォーカーが収録されるらしいということ!
(ちなみに、BOX特典のテゼレットを合わせると37人)
なぜこんなにもプレインズウォーカーだらけのセットになったのか?
なぜなら、「ストーリーにおいて実際にたくさんのプレインズウォーカーがラヴニカに集まったから」です。
灯争大戦は、ニコル・ボーラスの陰謀により、多元宇宙のプレインズウォーカーがラヴニカへとおびき寄せられ、幽閉されます。
ニコル・ボーラスという巨悪vs多元宇宙中のプレインズウォーカーたち、というまさに「大戦」を描いたのがこのセットでした。
そのため、こんなにもたくさんのプレインズウォーカーたちが入り乱れることになったのですね。
では、そんな灯争大戦のストーリーのあらすじを見てみましょう。
どんなあらすじ?
舞台はラヴニカ次元。
次元のエマージェンシーコールであった「次元間の標」をボーラスが起動したことにより、多元宇宙中のプレインズウォーカーたちがこの次元へと集まってきます。
そして、同時に彼は「不滅の太陽」を起動することで、ボーラスは彼らを次元から逃れられないようにしたのでした。
彼の目的は、かつての全知全能の力を取り戻すべく、「次元橋」で送り込んだ永遠衆の使う「古呪」によってプレインズウォーカーの灯を刈り取ること。
戦いへと巻き込まれた英雄たちは、この巨悪を倒すべく結託することとなります。
ラヴニカのブレインとも言える存在になっていたジェイスを筆頭に、作戦が開始されます。
不滅の太陽を停止させるため、それを守るドビンと戦うチャンドラたち。
次元橋を停止させるため、それを守るテゼレットと戦うカーンやサムト。
ケイヤやテヨは、各ギルドを協力させ、やがてニヴ=ミゼットを復活させるために動きます。
そのようにして各英雄の活躍により外堀を固めるも、それでも強大なるボーラスを倒すには至りません。
頼みの綱であった”黒き剣”も、ボーラスを前に破砕します。
その絶望的な状況を前に、逆転の契機となったのが、ボーラスの手駒であったリリアナの裏切りでした。
彼女の裏切りに気づいたボーラスは、リリアナを殺害しようとしますが、ギデオンがその盾となり自らの命と引き換えにリリアナを守ったのです。
結果的に、リリアナの作った勝機を勝利へと繋げたのは、ハゾレトの槍でボーラスを貫いたニヴ=ミゼットの一撃。
その後、彼は永遠神の急襲に倒れ、この戦いは英雄たちの勝利に終わったのでした。
灯争大戦に至る布石、知りたくない?
とまぁ、話の流れはこんな感じ。
さて、そんな一連のあらすじを知るとですね。
“ここに至るまで”の物語が知りたくなりませんか?
なりますよね!?!?
…え?まだならない?
では、いくつか例を挙げてご紹介しましょう。
ドビンがチャンドラを煽る理由は?
「君は何も学ばないな、チャンドラ。今でも君は理解しようとせずに、ただ何かを燃やしているだけだ。」
ードビンの拒否権
「ドビンの拒否権」を見てもらえば分かる通り、不滅の太陽を破壊するためにドビンと対峙したチャンドラは、これが一回目の戦いではありません。
ドビンとチャンドラは、すでに「カラデシュ」で相まみえている”因縁の相手”です。
そして、その時はドビンの勝利に終わっていたため、彼は拒否権のフレーバーテキストで、チャンドラを煽りたてているわけですね。
さて、そもそもドビンはチャンドラ含むゲートウォッチへ、「協力の依頼」をし始めるところから物語が始まるわけですが…ここに至る物語、気になりませんか?
アモンケット収録の神は、どうして悪役側にいるの?
初収録時は、清純で威光を放つ立ち位置でカード化された、オケチラをはじめとするアモンケットの神々。
しかし、灯争大戦では、神たちは「永遠神」として、ボーラスの手駒になっています。
ここに至るアモンケットの物語、気になりませんか?
さらに言うならば、永遠神にはなぜかアモンケットの一柱「ハゾレト」が含まれません。
そして、ボーラスにトドメを刺したのが、このハゾレトの槍。
これ、ストーリーがわかるとめちゃくちゃエモいシーンだということがわかるんですよ…。
なぜリリアナは悪役側なの?
上述のあらすじでは、「リリアナがボーラスを裏切った」とご紹介しました。
が、そもそもなぜにリリアナは悪役サイドにいるのでしょうか?
彼女も、プレインズウォーカー連合「ゲートウォッチ」として、(一応)多元宇宙を守るべく誓いを立てた人物です。
そんな彼女が、ボーラスに従い、プレインズウォーカーたちを次々に殺害していく経緯は?
もちろん彼女自身にとって、これは不本意なことであり、それは「戦慄衆の指揮」というカードのフレーバーテキストでも記載されています。
リリアナはボーラスの大軍団を掌握したが、鎖のヴェールの裏側では歯を噛み締めていた。
ー戦慄衆の指揮
どうして彼女はボーラスの手下にならざるを得なかったのか。
ほーら、気になるでしょう?
ギデオンがリリアナを救う展開に、なんで皆泣くの?
さて、これはちょっとストーリーに精通しないとすぐにはわからないのですが。
ストーリーファンにとっては、「ギデオンがリリアナの身代わりになる」ということこそが、本当に感動のポイントです。
ざっくり話をするなら、リリアナはゲートウォッチ加入当初からギデオンが嫌いです。
嫌いというか、馬鹿にしてます。
そして、物語における色んな事件の中でリリアナは自身の裏事情などが露呈し、仲間から反感を買うこととなります。
しかし、そんな中でも最後までリリアナを信じていたのが、ギデオンです。
リリアナはギデオンを嫌い、疎まれながらもギデオンはリリアナを信じる。
その結果、彼は命を賭してでも彼女を守ることを選んだのでした。
「どこにいるかはともかく、リリアナ。君は自分の行いをわかっていると私は信じている。そして、また会えることを願う。これは本心だ」
ードミナリアの物語最終章より抜粋
なお、これ以来、彼女は他の誰にもまして、彼の死をひきずることとなるのでした。
「ギデオンだからこそ」生まれた感動、ぜひストーリーを知って味わっていただきたいですね!
今回はここまで
今回は、MTGストーリーを知りたければ、灯争大戦を見てみよう、というお話をしました。
灯争大戦の物語を本気で知りたい場合、英語版の小説を読まなくてはいけないという大いなるハードルを越えなくてはいけません。
もし、上述の説明以上のことを知りたい!となった場合は、まずは手軽に公式の漫画や、ストーリー記事を参照することをオススメします。
そして、少しでも面白いな、と思ったら、ゲートウォッチの誓いあたりからストーリーを追うと、アナタもMTG背景ストーリーマニアに!
本ブログでは、それらの背景ストーリーについて、公式記事よりは簡潔にまとめていますので、こちらも是非読んでみてくださいね!
ではまた次回もお楽しみに!
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