【”オリヴィアの真夜中の待ち伏せ”編】フレーバーテキストから読むストーリー
はじめに
MTGのカードにたまに付加されているお楽しみ要素「フレーバーテキスト」。
そしてこのフレーバーテキストには、ストーリーの一部を表現したものが存在するため、時にプレイヤーの人はこう思うのではないでしょうか。
「このテキストは、一体どういうストーリーから来ているのだろう…?」
このシリーズでは、そんなフレーバーテキストから、その背景ストーリーを解説いたします。
今回は、”イニストラード:真夜中の狩り”より「オリヴィアの真夜中の待ち伏せ」をご紹介します。
フレーバーテキスト
「あと少しで儀式が完成するところだったのね、あなた。失礼な事をしたわ。お詫びに、私の結婚式へ招待するわ。」
1分解説
夜が長くなりゆくイニストラードにて、アーリンは昼を取り戻すために奔走していた。
そしてその鍵が、魔女カティルダの行う儀式にあることを知る。
彼女は儀式のために必要な「月銀の鍵」を調達するため、ラヴニカにいたゲートウォッチたちと協同した。
かくしてセレスタスにて行われる儀式。
しかし、それは思わぬ闖入者によって阻まれる。
それは永遠の夜の訪れを目論む、オリヴィア・ヴォルダーレンであった。
詳しい解説
異界月以降のストーリーにて、イニストラードは夜が長くなりゆく現象に見舞われます。
そして、それは農作物の不作などの他に、狼男や吸血鬼たち闇の勢力拡大も意味していました。
この事態を解決すべく現地のプレインズウォーカー・アーリンは奔走し、ついに光明を見いだします。
イニストラード土着の魔術師集団「ドーンハルトの集会」。
その長のカティルダは、自分たちの儀式により昼を取り戻せると言います。
そしてそのためには、遥か昔に失われた「月銀の鍵」が必要だとも。
<<ドーンハルトの管理人>>
「昼と夜の均衡が破られた。月銀の鍵を見つけなければ。」
この月銀の鍵の獲得を命じられたアーリンは、まずラヴニカのプレインズウォーカーたちに助力を請います。
そこで力を貸してくれたのがテフェリー、チャンドラ、ケイヤの3人でした。
ここに、現地の聖騎士エーデリンを加えた英雄たちは鍵の捜索を開始し、それがソリン・マルコフの邸宅にあることを知ります。
機嫌の悪いソリンに刃を向けられる一行でしたが、割って入ったシガルダの助けにより、無事鍵を手にしたのでした。
<<月銀の鍵>>
昼と夜の均衡を取り戻すためには、セレスタスの装置の日金の錠に長きに渡り失われた鍵が挿さらなければならない。
かくして、ドーンハルトたちの魔女によって儀式は執り行われます。
アーリンが血を注ぎ、カティルダが魂を捧げる。
儀式が間もなく完成しようという頃。
稲妻のように落下してきたオリヴィアは、カティルダを攫うと地を見下げて笑います。
月銀の鍵を渡さなければ、魔女の命はないと。
カティルダなくして、完成のあり得ない儀式。
アーリンは苦渋のままに、鍵をオリヴィアへと渡したのでした。
それは、イニストラードに永遠の夜が訪れることと同義だと理解しながら…。
小話:この後のストーリー
この「真夜中の狩り」の物語後、「真紅の契り」のストーリーにてカティルダは再登場しました。
彼女は月銀の鍵に自身の魂を封じた形になっていたらしく、その鍵が解放されると同時に彼女の魂も解き放たれ、オリヴィアへの復讐を果たします。
その時のセリフは、この「真夜中の待ち伏せ」の伏線回収のようになっていました。
「誰がお前を招待したというの?」
オリヴィアが言い放った。
その霊魂はオリヴィアへと向き直った。不気味に光る目の上、額に皺を寄せて。
「お前だ」
※イニストラード:真紅の契り「メインストーリー第3話:その結婚に異議あり」より
かくして、カティルダは真紅の契りにてスピリットで再録されたのです。
その名も「ドーンハルトの殉教者、カティルダ」。
じゅ、殉教…!シンデナイヨー…( ̄д ̄)
あまつさえ、彼女はストーリーの最後にて、しれっと元の肉体に戻り復活を果たしてます。
ドウイウコトナンダヨ…!?
今回はここまで
今回は”イニストラード:真夜中の狩り”より「オリヴィアの真夜中の待ち伏せ」についてご紹介しました。
背景ストーリーの気になるフレーバーテキストなどあれば、このコーナーにて紹介したいと思います。
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