【イクサラン】第12回 イクサランの物語-後日談【ストーリー】

2021年4月11日

はじめに

前回のお話で、それぞれの冒険を終えたイクサランの物語。

しかし!公式のストーリーでは、この後日談も語られています。

ファートリは、垣間見た”あの次元”へ渡り、その場所のプレインズウォーカーと交わる物語が!

アングラスは数十年ぶりに娘たちを再開する物語が!

そして、皇帝に仕切られた太陽帝国のその後の物語が!

イクサラン最後のストーリー紹介は、この後日談で締めたいと思います。

 

ファートリの後日談

ファートリは、自分の表情が緩むのを抑えられなかったのでした。

見たこともない街、見たこともない機械、見たこともない種族に建物。

空には不思議なエネルギーが流れ、何より発明品に溢れた景色たち。

 

イクサランにない科学と人々の営みの融合に、歓喜と混乱がないまぜになっていると、ファートリは誰かに袖をひかれるのを感じます。

懸念するような表情を浮かべ、その女性はファートリへ近寄ると尋ねた。

「このあたりの人ですか?」

ファートリはかぶりを振った。「いいえ! 私……別の街から来ました」

その女性の両目が揺れ動いた。彼女は更に近寄った。「別の次元の街から?」

「プレインズウォーカーなんですか!」

ファートリは笑みを浮かべ、興奮に問いかけた。

「ここじゃ駄目!」

その女性は警戒する身振りでファートリを黙らせ、舞台の前から彼女を連れ出した。

 

肌の浅黒いその女性は、"サヒーリ"と名乗ったのでした。

そして、ここはカラデシュという次元、その街ギラプールであると。

出自を尋ねられたファートリは、自分の故郷を詩に乗せて語ります。

サヒーリと名乗る女性は、その次元、中でも恐竜がいるという事実に目を輝かせていたのでした。

サヒーリは歯を見せて笑い、ファートリの手を引いて立たせた。

「工房へ来て、恐竜について教えて下さい! 新作の計画を立てていた所なんです!」

ファートリはそれに身を任せ、微笑んで返答した。「私でいいんですか?」

「もちろんです! よく知ってる人じゃなきゃ。私、恐竜のそれこそ全てを把握しないと!」

ファートリの心が躍った。

自分は必要とされる場所にやって来たのだ。

プレインズウォーカー二人は賑やかに、サヒーリの工房へ向かった。

そしてファートリは故郷について語った。




アングラスの後日談

十数年ぶりに訪れた故郷。

それは、彼の覚えていた光景そのままだったのでした。

自分の鋳造所、自分の小屋。

アングラスは一歩ずつ家へと近づき、その戸をくぐり。

作業をしていた二人のミノタウルスが、自分と目を合わせたのでした。

二人の目が大きく見開かれた。右の一人が衝撃に鼻を鳴らした。もう一人は驚きに耳を高く立てた。

右の一人が空気の匂いをかぎ、こみ上げる感情に震えた。

「お父さん?」

アングラスの涙がその皮膚に触れ、蒸気が穏やかな音を立てた。彼は微笑んだ。

「ルミ、ジャミラ。今帰ったぞ」




ジェイスの後日談

ヴラスカと来る日に向けた約束を交わし、

記憶を預けたヴラスカが不滅の太陽を送り届けてプレインズウォークし、

そして、その上で争う者たちが部屋に落ちてくるその時まで。

ジェイスは完璧に姿を隠し続けていたのでした。

記憶を預ける前のヴラスカとの約束。

ジェイスは落ちてきた海賊の船員たちに、船長が遠くへ行ったこと、自分もすぐに離れること、そしてなにより、その船員たちがどれほどまでに大切だったかを、テレパスで伝えたのでした。

『ジェイス、お前はずっと仲間だよ』

低く優しい声がジェイスの心に響いた。

『お前は素晴らしい海賊だった』

『海賊じゃなくなるなんて誰が言いました?』 ジェイスはにやりとしながら考えた。

『達者にくたばれ、マルコム』

『お前もな、ジェイス』

ジェイスは接続を切り、マルコムが出発するのを感じた。その心は次第に遠くへと離れていった。

 

ジェイスは旅立つ前、部屋を見渡しながら感慨にふけります。

ラヴニカのために、自分の記憶を捧げた船長のこと。

コーヒーと本の約束。

いつか彼女とともに、ここに戻ってこよう。

「喧嘩腰」号の仲間に再会しよう。

しかし、それはまた後の話。

今は目の前のことを。

ジェイスはドミナリアを目標に、プレインズウォークを開始します。

なぜか高速で動いているギデオンの光を目指して。

 

やがてたどり着いたその場所は、機械の動作音に溢れる機体の中。

彼の知らない顔が立ち並ぶ中、聞き覚えのある足音が、彼の耳を捉えたのでした。

近くの扉からギデオンが滑り込み、驚きに目を見開いて立ちすくんだ。

その表情に感激が溢れた。

自分が生きていたことを知って、涙が出るほどに喜んでくれる人物。これこそが友人だった。

ジェイスは意気揚々と笑顔を見せた。「ギデオン! 俺は死んでなんかいないぞ!」

ギデオンはジェイスを抱擁しようと急ぎ、だがその部屋にいた一人が不意に行く手を遮った。七十歳程の女性。厚い赤色のローブをまとい、銀色の髪は緩くまとめられ、縮れた数本の編み髪が遊んでいた。その女性はジェイスを上から下まで、どこか楽しそうな笑みを口の端に浮かべて見た。そして肩越しにギデオンを振り返り、眉をつり上げた。

「何だね、この本の虫は?」

そして、舞台は「ドミナリア」へ…




太陽帝国の後日談

遠征隊を運ぶ巨大恐竜の背に乗り、盃を片手にしたアパゼク皇帝は微笑んでいました。

ファートリが提言した平和協定。

それを蹴った皇帝は、オラーズカの都を征服する道中にいたのです。

川守りは抵抗すらせず、都は無人のままでした。

かつて黄金の都と呼ばれた地に降り立ち、皇帝は満足げに臣民を見下ろします。

「再び、オラーズカは我らがものとなった。太陽の三相は眩しく輝き、太陽帝国の征服の新時代が始まる。イクサランは我らのもの……やがてはトレゾンも」




今回はここまで

オイオイ…なんか不穏だなぁオイ。

…となるエンディング。

ちなみに、トレゾンは吸血鬼の跋扈する大陸のことですね。

ファートリの提案空しく、太陽帝国は各勢力の征服にかかるわけですが…この後日談はいつか語られるのですかね?

 

とはいえ、それ以外のエンディングは「よかったねぇ…」となるものばかりでほっこりですね!

ファートリとサヒーリの、次元をまたいだ意気投合!

アングラスは粗野な言動とは打って変わって、数十年ぶりの娘との再開に涙をこぼします!

そして、ジェイスはついにドミナリアで旧友と合流し…次なる物語へ!

 

さて、イクサランの公式の物語はここまでですが。

個人的に非常に気になるのは、記憶を預けたヴラスカのその後ですよね。

こちらは日本語のストーリーにはありませんが、英語で後日談が明かされています。

次回はこちらから抜粋してご紹介いたしますね!

初の英語ストーリの紹介記事…!!お楽しみに!

 

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*出典*
MAGIC STORY 彼らの謀り

 

Posted by オクハラデン