【カルドハイム】番外編 神と英雄たちの背景物語【ストーリー】
はじめに
前回まで、カルドハイムのメインストーリーのご紹介が終わりました。
しかし!カルドハイムには、メインストーリーにはあまり絡んでこないながらも、まだまだ面白いキャラ設定を持つ者たちがいます!!
今回は、物語の主役をはっていた英雄たちとはまた別の物語をご紹介します。
まずは、カルドハイムに数いる神様の一部から。
↓ストーリーのまとめはこちら↓
航海の神、コシマ
カルドハイムのストーリー序盤では、領界を渡る船をケイヤへと提供することで、怪物を追うのを支援したコシマ。
ストーリー最後の決戦では、ヒーローたちとともにヴェラゴスと激闘を繰り広げています。
さて、そんなコシマさん。意外な設定を背負っている方です。それは…
なんと元は星界の怪物だった!
彼女は星界を泳ぐ巨大イルカでしたが、神の領界に入った後、人間の形をとって神になったのでした。
ちなみに、彼女とアールンドの間に生まれた子どもが、同じく神としてカード化されたトラルフ、ビルギ、コルヴォーリです。
さて、そんな文字通り「母なる海」であるコシマの性格は、フレーバーテキストから推して知ることができます。
彼女に関わるフレーバーテキストを見てみましょう。
軽蔑的な一撃
「そのスカルドは海よりもうまく歌えると豪語していた。それを聞いたコシマは、大波ひとつで村ごと沈めてしまった。」
―― 古髭の英雄譚
乗り上げ
「コシマへ捧げ物をしなかったナメクジ頭の軟弱者はどいつなんだ?」
――航海士、ジョルカー
怖っ!!
恐怖の神、ターグリッド
カード能力が極悪すぎて話題になった神、ターグリッドさん。
相手の戦力を削ぎ、それを我がものにする恐ろしい能力と裏腹に、彼女の生い立ちは壮絶です。
ターグリッドは、4歳の時に、自らの影に襲われます。
幼子ながら、数日間に渡ってそれと格闘し、屈服させました。
その影は今も、彼女の首に手をかける事がありますが、ターグリッドはそれが存在しないかのようにふるまい、指摘したものを許さないとされています。
彼女にまつわるフレーバーテキストは、その壮絶なる過去と、それと向き合う彼女の姿勢が表されていますね。
恐怖の神、ターグリッド
恐怖こそがただひとつ、真実の友である。
ターグリッドのランタン
ターグリッドが子供のころ、彼女は自分の影に殺されそうになった。すんでのところでそれを防いだのはランタンだった。
ターグリッドの影
恐怖の神、ターグリッドが自分の影を認識することはない。それが行う殺害行為も。
樹の神、エシカ
ストーリーの終盤も終盤、エピローグまで出番のなかったエシカさん。
一言でいえば、彼女は「世界樹のプロフェッショナル」です。
エシカは世界樹と繋がることで、星界とも交信ができ、あらゆる領界を渡っています。
その能力を表したのが、彼女の裏面カードなのでしょうね。
彼女は、神々の寿命を延ばす「星界の霊薬」の製法を知っている唯一の人物です。
そして、ストーリー最終盤で、その霊薬は新ファイレクシアのヴォリンクレックスによって持ち去られてしまいますね。
無限にライフとリソースを得ていくこのアーティファクトが、極悪な存在に持っていかれたということは…ヒイィ…!!
ちなみに、エシカと姉妹関係にあるのが、上でご紹介したターグリッド。
彼女の伝令役を担っている怪物が、秘密を知る者、トスキです。
武勇の審判者、ファーヤ
さて、神の次は戦乙女。
以前も少しご紹介した通り、戦乙女は白の番人と黒の死神という2人1チームで行動しています。
そして、カルドハイムで戦士が死んだとき、二人の合意の上で、英雄は白の番人によりシュタルンハイムへ、それに相応しくないものは黒の死神によりイストフェルへと連れていかれるのでした。
ファーヤは、元々白の番人です。
ある時彼女は、戦場から逃げた一人の戦士についてパートナーと意見が割れてしまいます。
彼はこれを機に英雄になると主張するファーヤをよそに、相棒の死神はこの戦士を殺そうとしました。
そして、気づいた時にはファーヤは相方の戦乙女を殺害し、その精髄を吸収してしまったのです。
横たわる天使の横で、ファーヤは白と黒の翼を持つ戦乙女へと変貌していたのでした。
…と、いうわけで番人と死神の能力を手に入れたファーヤ。
彼女の英雄譚「ファーヤの報復」は、この光景を表したカードのようですね。
英語的に言うと、「相方殺しをしたファーヤが受けた報い」みたいな意味なのでしょうかね?
背信の王、ナーフィ
カルドハイムのドラフトで、上手く氷雪土地をとっていると、無限に墓地から蘇ってくるおじさんこと、青黒ゾンビのナーフィ。
名前の通り、彼はちゃんと王です。カーフェルという地の。
カーフェルはメインストーリーで言うと、ティボルトに騙された嘘の神ヴァルキーが監禁された場所ですね。めっちゃ寒い領界です。
彼の父がエルフたちと契約を交わしたおかげで、ナーフィは領界を渡る長艇と手に入れ、彼は様々な場所で略奪を繰り返したのでした。
しかし、エルフたちが神々との戦を始めるときに彼を頼り、ナーフィはこれを拒否したことにより、船を取り上げられてしまいます。
そこに現われたのは一人の男性。
彼は、エルフに対抗するために、ナーフィの軍勢がほしいと嘆願します。
その代わり、彼の死を回避し、民と宝物を守ることを約束すると。
勇んでナーフィが合意します。
その時。突然にして。
彼の兵は戦場で倒れ始め。
そして、ドローガー(ゾンビ)となって立ち上がったのでした。
近寄ってきた男性の正体は、後に死の神となるイーガン。
ナーフィが自らの姿を顧みると、それは一体のアンデッドとなっていたのでした。
永遠に、死の訪れない姿に。
結果的に、民を裏切る結果となったため、彼は「背信の王」の名を冠しています。
彼に関する英雄譚も、「ナーフィ王の裏切り」というそのままの名前です。
そして、彼のフレーバーテキストは、哀愁漂う背景ストーリーに適ったものになっていますね。
死の神に仕えるためにナーフィは人生の暖かさを手放した。
鍛冶場主、コル
メインストーリーではティボルトが「殺っちゃったZE☆」くらいしか語らなかった、領界の剣の創造主コル。
彼の設定も実は細かいので、ご紹介しておきます。
コルはドワーフの鍛冶師であり、あらゆる金属を加工してきた剣匠です。
そして、熟練した彼は危険な場所での採集に勤しんでいた時に星界の怪物に襲われたのでした。
それを救ったのが、何を隠そう戦いの神ハルヴァールです。
斃れた怪物の中に、コルは輝けるタイライトを見つけ、ハルヴァールが制止するのも聞かずそれに触れてしまいます。
その瞬間から、彼の片腕はタイライトへと変化してしまったのでした。
しかし、それは悪いことばかりではありません。
彼の手は、神の素材すら扱うことができるようになっていたのでした。
自分を救った神ハルヴァールのため、彼は不眠不休で剣を鍛造します。
そして、鍛冶場を出てきた彼の手に握られていたのは、領界すらも切り裂ける鋭い剣だったのでした。
…と、いうのが彼のストーリーですね!
しかし、直後彼はヴァルキーに扮したティボルトによって殺害されてしまうんですよねぇ…。
ハルヴァールとコルの縁を知っていると、ストーリーにおいてケイヤが神へと領界の剣を渡した時のセリフにも、感じ入るものがあります。
ケイヤがハルヴァールにその剣を放り投げると、それは宙で回転し、まるで最初からそこにあったかのように彼の手の中におさまった。
「コルが鋳造した剣だ――死す直前に」 ハルヴァールはかぶりを振った。
今回はここまで
カルドハイムのキャラクターについて、その背景設定をご紹介しました。
初めて登場した次元だけあって、メインストーリーには絡んでこないながらも、ちゃんとそれぞれに歴史があって良いですよね!!
公式では、メインストーリー以外に、サイドストーリーという形で紹介がされています。
こちらは、「アーニがなんで傷頭か」「ラナールとは一体何者なのか」などが語られてるので是非!
こういうのがええんや、マジックは…。
さて、次回はこれでもまだ紹介しきれてない!カルドハイムのフレーバーテキスト編!
お楽しみに!
☆Twitterで更新情報発信中!フォローしてね!
【関連記事】
*出典*
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません