【コラム】薄暮の埋葬布、リーサを語る_Liesa, Shroud of Dusk【EDH/統率者戦】

2024年2月22日

はじめに

皆さん、EDH楽しんでますか!?

EDHをたくさんやっていると、そこそこのレベル帯では「皆が自分のゴールに向かって突き進むゲーム」になることが多いです。

4人でソリティアやってる~なんていう揶揄も聞こえて来たり来なかったり…。

今回は、そんなEDH界隈に一石投じたい!

「薄暮の埋葬布、リーサ」のEDHデッキについてご紹介したいと思います。

「ライフなんか1あれば十分」な環境に、明確にその命の期限を知らしめる一風変わった統率者ですので、一人いるだけでゲームが変わること請け合いです。

というわけで、なぜか(?)恒例となった、「自分の使い込んだデッキを紹介する」記事第五弾!いってみよう!

※過去の記事はこちらのタグから。




目次

リーサってどんなカード

このゲームで統率領域からこの呪文をこれ以前に唱えていた回数1回につき(2)を支払うのではなく、2点のライフをそれに等しい回数分支払う。

飛行、絆魂

プレイヤーが呪文を唱えるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。

5/5

 

全プレイヤーは、呪文を唱えるのに2点のライフが必要になる!

なんといってもその魅力は、軽量呪文連打系の統率者がこれ1枚で止まること。

勝ち筋が無限キャストなどの場合、リーサをどかさない限りは勝つことができません。

もちろんこの枷は自分にも課されますが、リーサは回避能力と絆魂を持っているため自分でライフロス分を補うことができます。

 

また、統率者キャスト時の追加コスト(通称「統率者税」)をライフで払えるのも良い能力!

5マナある状態で最初にキャストした後は、何度でも5マナで復活することが可能です。

そのライフロス分はリーサの絆魂で(以下略。

 

さて、もちろんここはMTGストーリーの紹介ブログですので、彼女のキャラにも触れておきますと。

リーサは、イニストラードの大天使アヴァシンに付き従う4天使の一柱です。

長らくギセラ、ブルーナ、シガルダのみ公開されており、残る一柱は口に出すことすらしてはいけないと秘匿にされていたのです。

 

が!その正体が統率者レジェンズにて明らかになりました!

リーサは元々アヴァシンの元にいましたが、「悪魔を理解することによって次元の均衡を守る」という立ち位置だったため、異端扱いされ他ならぬアヴァシンによって粛清されたのです。

物語上では、狂気に堕ちたアヴァシンや、ギセラ・ブルーナがイニストラードから姿を消す中…。

なんと!リーサ”イニストラード:真紅の契り”の物語にて復活!

ギセラ、ブルーナ、そしてアヴァシンのいなくなったイニストラードで、彼女は新たなる希望になるのか…!?

そのあたりのあらすじは以下にまとめてますのでぜひ!

【イニストラード:真夜中の狩り】第6回 天使リーサの再誕【ストーリー】




リーサデッキの勝ち筋

さて、デッキリストは後に掲載するとして、先に勝ち方のご紹介。

まずは統率者たるリーサ

基本的にこちらは回復ギミックを積んでいるため、彼女を生かし続け、あまり呪文を唱えなさそうな対戦相手を殴っているだけで、相手のライフがガリガリ減っていきます。

もちろんこれがひとつの勝ち筋ではあるのですが。

基本的には、リーサのこの能力で牽制をかけつつ、コンボパーツを揃えて行くのが勝ちパターンになります。

そのため、デッキ内には白黒で実現可能なコンボを搭載しまくり、黒お得意のサーチによってそれらを揃えていく形で、勝利への躍進をしていきましょう!

そんな勝ちにつながるコンボたちをご紹介します。

 

極上の血+血なまぐさい結合

エンチャント

あなたがライフを得るたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、その点数に等しい点数のライフを失う。

エンチャント

対戦相手1人がライフを失うたび、あなたは同じ点数のライフを得る。

説明不要のコンボですね。

この二つを置いた状態で、誰かがライフを失うor自分がライフ回復をすると、無限に回復とダメージが誘発し、全員のライフを奪い続けます。

どちらも、リーサのデッキには単体で仕事をするのがえらいですね。

また、”血なまぐさい結合”は”薄暮薔薇の棘、ヴィト”でも代用可能です。

伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) クレリック(Cleric)

あなたがライフを得るたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはその点数に等しい点数のライフを失う。
(3)(黒)(黒):ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは絆魂を得る。
1/3

 

太陽冠のヘリオッド+歩行バリスタ

【コンボルート】

・太陽冠のヘリオッドがいる状態で、歩行バリスタX=2以上でキャスト

・ヘリオッドの能力でバリスタに絆魂を付与

・歩行バリスタの+1/+1カウンターを消費してプレイヤーにダメージ

・絆魂持ちのため、ライフが回復

・ライフ回復時のヘリオッドの能力誘発でで歩行バリスタに+1/+1カウンターを乗せる

以下無限ループ

これも有名なコンボですね~。

パイオニアで暴れまわった結果、禁止まで追い込まれてしまいました。

1ターンで決めようとすると、バリスタを唱える4マナと、ヘリオッド起動能力の2マナの計6マナ必要だと思われがちですが、回復ギミックがあればバリスタはX=1でもOK。

唱えた時点で全力で妨害が来ますが、相手がフルタップなら覚えておきたい小技。




天使の嗜み+むかつき

通称「アドグレイス」

通れば死ぬことなくドローを重ね続け、デッキの全てを引ききるコンボ。

ただしこれだけでは勝つことができませんので、別の勝ち筋を用意しておきましょう。

オススメは”不快な夢”でしょうか。

この呪文を唱えるための追加コストとして、カードをX枚捨てる。
不快な夢は、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。

ただ打ち消しに弱いのが難点。

“堂々たる撤廃者”などを置こうとするとマナが大量にいるのも難点。

 

ボーラスの城塞+師範の占い独楽+霊気貯蔵器

【コンボルート】

・ボーラスの城塞設置。

・師範の占い独楽のタップ能力起動→ドローして独楽がデッキトップへ

・マナコストの代わりに1点を払い、デッキトップの独楽をキャスト

・独楽のタップ能力を起動…

以下、ライフが続く限りドロー

(霊気貯蔵器があればライフロスを上回るライフゲイン)

通称「ボーラス先生」コンボ(ホントに?)

リーサデッキはライフが余りがちなので、独楽をデッキトップから唱え続け、霊気貯蔵器を探しにいくプレイもできるのが強み。

着地さえすれば、霊気砲でみんな破滅させます。

 

血の長の昇天+精神クランク

各終了ステップの開始時に、このターンに対戦相手1人が2点以上のライフを失っていた場合、あなたは血の長の昇天の上に探索(quest)カウンターを1個置いてもよい。(ダメージはライフを失わせる。)
いずれかの領域から対戦相手1人の墓地にカードが置かれるたび、血の長の昇天の上に探索カウンターが3個以上置かれている場合、あなたは「そのプレイヤーは2点のライフを失う」ことを選んでもよい。そうした場合、あなたは2点のライフを得る。

対戦相手1人がライフを失うたび、そのプレイヤーはその点数に等しい枚数のカードを切削する。(感染を持たない発生源から与えられたダメージはライフを失わせる。)

通称「ブラッドクランク」

探索カウンターが3個以上乗っている血の長の昇天が用意できている状態で、ダメージが入ると、デッキからカードが落ち、ダメージが入り、カードが落ち…を繰り返し対戦相手が爆発するコンボ。

血の長の昇天はただでさえリーサと相性が良いので、置いておいて許されるようなら、すかさずコンボを決めてやりましょう。

(軽量系呪文連打のデッキ相手にはヘイト向きまくりですが…)

 

上述のものはすべて白黒で実現できる有名なコンボですが、各パーツがちゃんとリーサと噛み合っているのが良い!

コンボの片割れを起きつつ、タイミングを見計らって決めに行く、が実現できるのが強みですね!




コンボ以外のナイスカード

セラの高位僧

絆魂

あなたのライフが30点以上であるかぎり、セラの高位僧は+5/+5の修整を受けるとともに飛行を持つ。

1/1

EDHの初ターン白1マナ最強ムーブの一つ。

なんかこいつに除去使うのもなーと思わせる絶妙な強さ(弱さ?)。

着実に相手を6点ずつ削り、自身を6点ずつ回復させる凶悪なお坊様。

 

ヴィズコーパのギルド魔道士

(1)(白)(黒):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで絆魂を得る。

(1)(白)(黒):このターン、あなたがライフを得るたび、各対戦相手はそれぞれその点数に等しい点数のライフを失う。

2/2

実はリーサデッキのフィニッシャーの一人。

「リーサが殴る→ギルド魔道士2番目の能力起動→各対戦相手に5点ダメージ」がわかりやすい動き。

上のセラの高位僧とかいると、ダメージは全員になんと11点。

もちろん、上で紹介した極上の血があると全てが終わる。




幽霊議員カルロフ

あなたがライフを得るたび、幽霊議員カルロフの上に+1/+1カウンターを2個置く。

(白)(黒),幽霊議員カルロフの上から+1/+1カウンターを6個取り除く:クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。

2/2

ライフゲインのデッキとあまりに相性の良い、オルゾフ組の幽霊議員。

巨大なサイズのクリーチャーになりつつ、常に相手に除去の脅しをかけられる良カードです。

 

配分の領事、カンバール

対戦相手がクリーチャーでない呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。

2/3

相手がノンクリーチャースペルを唱えると2点のドレイン。

リーサがあると4点のダメージを降らせる。

呪文の代償が倍になっていくので、相手に対処を迫れる一枚。

 

闇市の人脈

あなたの戦闘前メイン・フェイズの開始時に、以下から1つ以上を選ぶ。

・禁制品を売る ― 宝物(Treasure)トークン1つを生成する。あなたは1点のライフを失う。

・情報を買う ― カード1枚を引く。あなたは2点のライフを失う。

・傭兵を雇う ― 多相を持つ無色の3/2の多相の戦士(Shapeshifter)クリーチャー・トークン1体を生成する。あなたは3点のライフを失う。

こんなんライフがあったらファイレクシアの闘技場の上位互換やろ!!

ライフさえ払えば、毎ターンマナ加速とリソース補充ができるスグレモノ。

そりゃ発売と同時に高騰するわけだ…。




傷の反射

各終了ステップの開始時に、各対戦相手はこのターンに自分が失ったライフの点数に等しい点数のライフを失う。(ダメージによりライフは失われる。)

 

痛ましい苦境

対戦相手1人が呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨てないかぎり5点のライフを失う。

恐ろしいほど対戦相手のライフを奪っていく二枚をご紹介。

即死コンボじゃないし、まだ置かせても大丈夫か~とかいう甘い考えの対戦相手に制裁を加えてやりましょう!




デッキリスト

2022年8月現在のリーサデッキ例をご紹介!

もちろん、ここに入っていなくて強いカードたちもいるので、それぞれ採用を検討してみてください!

〇統率者 1枚
薄暮の埋葬布、リーサ

〇クリーチャー 21枚
・魂の管理人
・雨ざらしの旅人
・セラの高位僧
・ルーンの母
・ルーンの与え手
・堂々たる撤廃者
・エスパーの歩哨
・オグマの文書管理人
・迷宮の霊魂
・配分の領事、カンバール
・幽霊議員カルロフ
・ヴィズコーパのギルド魔道士
・外交官、マンガラ
・太陽冠のヘリオッド
・薄暮薔薇の棘、ヴィト
・静寂の守り手、リンヴァーラ
・完全無欠の魂
・墓所の怪異
・死者の神、エレボス
・ダウスィーの虚空歩き
・歩行バリスタ

〇ソーサリー・インスタント 18枚
・悪魔の教示者
・不気味な教示者
・不快な夢
・骨読み
・吸心
・夜の囁き
・毒の濁流
・神の怒り
・霰炎の責め苦
・悟りの教示者
・吸血の教示者
・インプの悪戯
・暗黒の儀式
・剣を鍬に
・灯の燼滅
・苦渋の破棄
・むかつき
・天使の嗜み

〇エンチャント 14枚
・ネクロポーテンス
・ファイレクシアの闘技場
・闇市の人脈
・土地税
・息詰まる徴税
・極上の血
・血なまぐさい結合
・痛ましい苦境
・傷の反射
・盲従
・領事の権限
・沈黙のオーラ
・光輝王の昇天
・血の長の昇天

〇アーティファクト 13枚
・宝石の睡蓮
・太陽の指輪
・魔力の墓所
・炭色のダイアモンド
・乳白色のダイアモンド
・秘儀の印鑑
・オルゾフの印鑑
・聖列のタリスマン
・友なる石
・師範の占い独楽
・ボーラスの城塞
・精神クランク
・霊気貯蔵器

〇土地 33枚
・統率の塔
・神無き祭殿
・勝者の大霊堂
・孤立した礼拝堂
・悪臭の荒野
・静寂の神殿
・コイロスの洞窟
・湿地の干潟
・乾燥台地
・汚染された三角州
・汚れた原野
・ロークスワイン城
・作戦室
・陽光昇りの小道
・平地10
・沼9

最近実装された晴れる屋さんのデッキリストにも掲載してます!

画像付きでご覧いただきたい場合はこちらもどうぞ!

 





今回はここまで

薄暮の埋葬布、リーサの統率者デッキをご紹介しました。

これ、やってみればわかります。

無限ループをひたすら目指して勝つわけでなく。

戦闘で統率者ダメージを稼いで勝つわけでなく。

相手をロックして勝つわけでなく。

相手が自分の唱える呪文で衰弱していく姿を見ながら勝ちに進めていく愉悦を…!

リーサがいると、結構EDHの場が「別ゲー」と化すので、普通の統率者戦には飽きたーという方は是非!

そして何より!

リーサは!

天使で!

美しい!!!

以上!!!!

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